■山行日 2022年9月10(土)朝発
■天候 晴れ ■メンバー 5名
■コースタイム
(タクシー小淵沢8:55発 観音平9:20着、観音平17:20発 小淵沢17:36着)
小淵沢(タクシー)=観音平9:30-10:30雲海10:35-11:25押手川11:35-12:30一本12:35-13:20編笠山13:30-14::10青年小屋14:40-15:50押手川15:55-16:35雲海-17:15観音平(タクシー)=小淵沢
■山行報告(リーダー K)
中央本線で日帰りの八ヶ岳に行きたくて西岳往復の山行を計画したことがあるが、悪天のため中止となった。その計画を再提出しようと調べてみたら、小淵沢駅発の鉢巻周遊バスがコロナを契機に廃止になっていた。それならタクシー利用で、と調べると、バス時刻に縛られないので編笠山でも日帰りで十分行ける! 涼しい山に行こうと適当な人数が揃うことを期待して計画してみた。
週の初めに見た予報では週末までずっと雨マーク。その後、週末に少し良くなる傾向が出てきたが、毎日予報が変わり一喜一憂した。前日になって晴れマークになり安心して決行した。心配した天気もどうやら晴れのようで期待して家を出た。途中、中央本線の沿線の山は良く見えていたが、小淵沢駅の展望台に上がってみると、一応晴れているのに近くの甲斐駒などは中腹から上が雲に隠れ、八ヶ岳も雲で裾しか見えない。
タクシー乗り場であずさ利用の皆さんを待ち、5人揃ったところで体験参加のHさんを紹介して予約したタクシー(6人乗り)で出発。千葉県同士ということで、早速I君と話が弾んでいた。お国はアゼルバイジャンだそうです。予報が良くなったためか観音平の駐車場付近は路上に車が多くて、上の駐車場まで上がれるか分からないということだったが無事観音平に到着。
ゆっくり支度した後、改めて各自紹介してFさんを先頭に駐車場上端の登山口を出発。余裕があれば青年小屋あたりでコーヒータイムにしたいので、編笠山まで頑張ってみることにした。
最初は樹林の中を緩やかに登っていく。1時間ほどで展望の良い雲海に着いたが、南アルプスは中腹から雲がかかっていて見えない。雲海を過ぎると次第に大きな石が多くなり登りがきつくなってきた。苔むした石の中を行く2000mの山らしい雰囲気が気持ち良い。キノコも色々見かけた。まずまずのペースで押手川に着いてしっかり休憩した。
ここからが登りの本番で、木の根だらけの急坂、大きな石を越えて登る道を一歩一歩頑張る。久しぶりのこぐまのメンバーの中には苦労した人もいたが、体験参加のHさんは調子よく登っていく。最後に這松の間の狭い急坂の道がしばらく続いてようやくゴロゴロとした岩が広がる頂上に出た。
頂上では大勢休んでいるが、周りの景色は真っ白で展望はなし。記念の写真を撮って青年小屋へ下ることにした。下り始めてからようやく、権現岳にかかったガスが流れて頂上まで薄っすらと見えた。
権現岳が見えて良かった! 編笠山の登りでちょっと時間が掛かっていて、このままコースタイム通り下山すれば何とかタクシーを予約した時間に観音平に着く計算だが、せっかくここまで一緒に頑張ったので、タクシーの時間を変更してゆっくりコーヒータイムを楽しみたいと思った。下山も無理しないで済むので。タクシー会社には下山が遅れる場合は途中で電話すると伝えてある。青年小屋に着いて、小屋のベンチでゆっくりコーヒータイムにした。登りきった後の熱いコーヒーはホッとする。しっかりエネルギーを補充して一息ついて出発した。
押手川までは静かな森の中を行く巻道で、苔の緑がきれいだった。急坂がない代わりに滑りやすい大きな石やぬかるみがあって、思ったより時間がかかった。押手川の近くまで来た所でタクシー会社に予約時間の変更を電話した。(50分遅らせて17時20分にした。)
その後は朝歩いた道で、段々に緩やかになっていいペースで下る。登山口が近づいてきて木々の間から夕方の光が漏れる景色がきれいだった。観音平には予約した5分前に到着。汚れを払って待っていたタクシーに乗った。
頂上の展望は残念だったが、夕方まで心配のない天気で無理なく歩けて良かった。
■編笠山 感想(メンバー A)
この夏3回目の八ヶ岳です。腰のために長時間座っていたくないので、特急で行ける山はとても魅力的。6月に行った三ツ頭のような展望がまた見られたらいいなーと期待しての参加です。
タクシーで観音平まで入り、9時30分にスタート。押手川まではおしゃべりしながら歩けましたが、押手川からの登りはかなりきつく、大きな岩の段差を乗り越えるためにふんばるので足の筋肉にぐっときます。もう限界! というころに、やっと樹林帯を抜け出ました。ゴロゴロした岩場を歩いて山頂へ。残念ながら周囲は真っ白で何も見えません。写真を撮ってすぐに青年小屋に向かって下山。
ちょっと余談。山頂直下のところに青年小屋の看板があり、
「山頂は本当にあとちょっと!」←これは本当でした。
「山頂から15分で青年小屋」←これは違う! 私たちは30分以上かかりました。
巨石を飛ぶようにしながら下って青年小屋に到着。ここでチラリと権現岳が見えましたが、あっという間にまた真っ白に。Kさんの「タクシーの予約時間を遅らせて、コーヒータイムを楽しもう」という判断で少し長めの休憩。おいしいコーヒーをいただいてほっとしたのに、途中で立ち上がろうとしたら太ももの裏がピリピリ。つって立ち上がれない! 本日2回目の“コムレケア”を飲むことに。あー、私もツリ仲間になってしまいました……。
ここからは観音平に向けて下山ですが、川のような流れがあったり、ぬかるんで滑りやすかったり、全員1回はコケながらの下山となりました。期待した展望はありませんでしたが、コケ好きとしてはコケの樹林帯をまた歩けたし、カラマツ林も気持ち良かった。可愛いキノコもいっぱい見ることができて幸せでした。
さて、今回体験山行ということで参加されたHさん。出身国はアゼルバイジャンだそうです。みなさん、どこにあるかわかりますか? カスピ海に面した国で、首都はバクーです。4000m級の山が連なる山脈があるそうですが、母国にいたときは山歩きなんてしたことはなく、日本に来て山歩きの楽しさを知ったそう。沢登りも体験あるそうですよ。