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2022/01/08 伊豆大島 三原山

■山行日 2022年1月8日(土)前夜発 
■天候 晴れ ■メンバー 8名 

■山行報告(リーダー O) 
 山行その他手配してくれたIさんが急に行かれなくなり、リーダーを委託されたが、お任せで行くつもりだった私は少し慌てて、地図だけは用意する。しかし私の脇には渉外上手のI(H)君と精密ナビのO(H)さんがついていてくれるので、安心して出かける。

 船室は神津島の時より少し上等で、シュラフなど必要なく快適に眠れた。6時着。すぐバスでホテルへ。朝食をいただいている部屋から見える三原山はなんと”白い”。南の島だからとタカをくくっていたので、アイゼンなどの用意のない私は少しドキドキ(ちゃんと持ってきている人もいた)。朝風呂に入ることもできるようだが、入ったら山など登る気がしなくなるので、食後ホテルに荷物を預け、いざ出発!

 ホテルの回りだけ少しツルツル滑ったが、山道に入るとむしろ雪のおかげで歩きやすい。丈の短い樹海のなかを進む。植生が違って面白い。抜けて裏砂漠は雪原となっていた。いつもなら風で砂礫が飛んで大変らしいのだが、今日は雪原でどこでも歩ける。勝手気ままに歩くのは楽しい。道を外れて溶岩帯と雪原の間を行き、回り込んで登山道に戻った。

 火口お鉢回り入口に着くと、半時計回りがおススメとあったので、それに従う。ゴジラ岩や表砂漠の見渡せる場所など。尾根からは伊豆半島が泳いで行けるかもと思うくらい近い! 蒸気の出ているあたりの地面はとても温かい。剣ヶ峰で一応集合写真を撮り、一番新しい(1986年)噴火口を右手に見て一周完了。先ほどお参りしなかった三原神社に改めてコロナの終息を祈って御神火茶屋へ向かう。

 下りきったところにパホイホイ溶岩という矢印があったので入ってみる。いろいろな形の岩があったが、どの岩がパホイホイと説明したものがない。勝手にこれがパホイホイに違いないと各自の感性にまかせて主張していたが、果たして誰が正しかったのだろう?

 御神火茶屋で改めて三原山を振り返る。こちら側は雪が少なく、朝見た山々とは別物のようだった。そこから車道を戻るのは嫌なので、鎧端上の尾根上を歩く。一旦道路に出ると左側は牧場となり、セピア色の馬が遊んでいた。途中ホテルへの近道があるはずなので入ってみたが、手入れされておらず、かえって時間がかかりそうなので戻り、素直に車道歩きでホテルに戻った。即、お風呂に入る。冬山?で冷えた身体にお風呂は最高! 露天風呂から見る三原山は信州の浅間山に少し似ているなと思った。

 一日2本しかないバスで港に戻り、出航まで買い物。その際の「ウンチやってます」の話など、楽しい話のあと船へ。ジェット船はとても速いけれど、お酒を飲める雰囲気ではない。風呂上がりに飲んでいてよかった。で、軽く居眠りしているうちに竹芝に着いた。

 山行時間が限られていた割にはゆとりがあり、旅行気分も味わえ楽しい山行でした。計画したのに行けなかったI君、ありがとうございました。これにめげず、また島山行を計画してください。