■山行日 2020年8月10(土)前日午後発日帰り
■天候 曇りのち晴れ ■メンバー 1名
■コースタイム
しらびそ峠5:00-9:20山頂10:00-しらびそ峠14:20
■山行報告(リーダー O)
目立たない山へ行けば人は少ないはず。それにここは登山口が1800m以上あり涼しいはずと出かけた。暗くなってきた林道を峠に向かって走っていると一人怪しい人が下ってきた。この人は田中陽希君のように歩いて300名山を登っているとか。もう260山目くらいらしい。(私が話しかけたのではなく、翌日一緒に歩いた松本の人の話)峠には車が5台ほど。高速を降りた飯田の町は35~6度あったが、ここはさすがに涼しくシュラフに入って眠った。
5時、私が一番に出発したがすぐに松本の若い夫婦が追い付いてきた。最初の笹帯を過ぎると尾高山まで苔とシダとしらびその美しい森が続く。道もここまではよく整備されていてビューボイントへ向かう森を抜けるための道も2~3ヶ所ある。この苔の道を歩くだけでも来たかいがあった 。
昔の北八ツに広がりを持たせたような所だ。テントが一張りあった。少し行くと下ってきたご夫婦に話をきく。黒法師岳への林道が通行止めになり、こちらへ回ったらしい。静かでよく眠れたそうだ。登りは良かったが帰りに道迷いを2回ほどしたとか、とも話してくれたのでちょっと楽しみ!
岩本山の少し先、倒木帯があり、くぐったりまたいだり苦戦。そうこうしているうちに迷った! あまりにもテープが自分勝手につけられていて、先の二人と追い付いてきた沼津人の四人で一時右往左往したが、何とか正しい道に出られた。そこからひと登りで山頂。ガスで何も見えなかったので展望があるという少し先へは行かずゆっくりした。松本の二人も沼津の人もかなり登りこんでいる人たちで話が楽しい。下り始めてすぐに浜松の高齢者4人組が登ってきた。うち一人の婦人は「ここで300名山完登です」とのこと。こちらのあたかも一つのパーティになってしまうような4人とお祝いの握手をして見送った。
かえりは適当にソーシャルディスタンスを取り、いろいろな山の話をしながら歩いていたら、2時間くらい休まずに来てしまい、あわてて皆で水の補給、休んだら休んだで話がはずんで休み過ぎたり。みな人恋しくなっているのかな?
またゆっくり苔の道を楽しみ、峠に帰り着いた。ようやく雲も取れて南アルプスが見渡せた。峠から山頂まで高度差は600mくらいしかないのだが、距離も長く登り下りも多い。倒木も多かったので思いのほか時間がかかった。コースタイムも登り下りあまり変わらなかった。ハイランドしらびその風呂を楽しみにしていたのだが、コロナのため泊り客のみとのこと。しかたなく沢山積んできた水で体をふき今日も又どこにも寄らず帰京した。中央道が渋滞していたので更埴回りで帰京した。80㎞ほど長いがスムーズに帰れた。
森と苔とシダと倒木と道迷い。山を始めた頃の南アルプスへ舞い戻った気分。それに山が楽しくてしょうがないというちょっと濃い人たちとの道連れ。うれし楽しい一日でした。