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2025/10/05赤城山 鍋割山・荒山

■山行日 2025年10月5日(日)前日発
■天候 曇り 
■メンバー 9名 
■コースタイム 
姫百合駐車場8:00-8:39荒山高原8:53-9:24鍋割山9:55-荒山高原10:26-11:42荒山12:08-13:04姫百合駐車場

■山行報告(リーダーT ) 
 元々は巻機山に登る予定だったが、天気が悪く現地判断で鍋割山・荒山に変更した。巻機山はコースタイムが8時間と長いため、巻機山麓キャンプ場で前泊し、早朝に出発する計画であった。リーダーTの車はT夫婦他の3人で13時に出発し、16時半ごろキャンプ場に到着。キャンプ場には既にIさんの車(I夫妻他の4人)が到着しており、既にテントを張って料理をしながら飲んで我々を待っていた。

 当初、夕食は各自で持ってくる予定であったが、さすがのキャンプ名人のIさんは買い出しをしてきて、お好み焼きやキノコ汁などを用意していた。時々雨が降ってくるような天気であったが、みんなで楽しく過ごした。しかし明日も午後から雨が降り出すような予報になっていたので、とりあえず明日に備えてこの日は早く寝ることにし、早朝に巻機山に登るかどうかを判断することにした。

 翌朝4時半過ぎにO夫妻が到着。Oさんが調べた最新の天気予報によれば、この日の巻機山はほぼ雨かガスだということ。キャンプ場には巻機山に登る他の登山者もいたが、雨の中で道は滑るし、ガスで展望も期待できないと思うので我々は登山を断念した。

 ただこのまま帰るのはもったいないので、帰り道の途中で比較的コースタイムの短い山を探すことにした。その結論として赤城山の南にある鍋割山と決まり、荒山登山口にある姫百合駐車場に各車集合することとした。

 登山口に着いたときは曇ってはいたが雨は降っていないので登山を開始。しかし歩き始めてしばらくして雨が降り始める。小雨が降る中、比較的広く歩きやすい道を行くとやがて荒山高原に到着。ここは木がない開けた場所で、雰囲気もよく休憩するのにはちょうどいい場所である。

 その先は「薪を拾って、火を起こし、竈に鍋をのせる」という意味で名前を付けたのだろうか、薪山、火起山、竈山、鍋割山と大して起伏のない山々が続く。途中、もし晴れていれば展望がいと思われる場所がいくつかあったが、この日は残念ながらガスで何も見えない。

 ところが幸いなことに鍋割山の山頂に着くと短い時間ではあるがガスが晴れて、富士山をはじめ甲武信などの奥秩父の山々や八ヶ岳、南アルプスなどが見渡せ、その下に雲海が広がっているのが見えたので、このチャンスに雲海に浮かぶ山々を背景に集合写真を撮った。休憩後は荒山高原まで戻り、荒山を回って下山することにした。

 荒山までは山頂手前にロープのついた岩場がある以外は緩やかな登りが続く。荒山が今回の山行の最高峰であるが、樹林帯で展望はほとんどない。荒山からの下りはじめは急な岩場で、ロープが何か所か取り付けられており、そのあとは滑りやすいやや急な下りが続く。やがて登って来た道に合流し、駐車場に到着する。

 今回は天気があまりよくなかったが、つかの間の鍋割山からの展望や、センブリやリンドウ、山ラッキョウなどの花の他、様々な種類のキノコが生えており、秋の山を楽しむことができた。途中20人以上の大パーティーや、全員が80代以上と思われるパーティーにも出会ったが、比較的登山者は少なかった。

 最近は各地で熊が出没しており、この山も例にもれず熊が出るといので熊鈴を鳴らして歩いたが、今回の山行メンバーの一部の人は大変にぎやかだった。これではさすがに熊も警戒して出て来られないのではなかろうか。