■山行日 2025年4月28日(月)
■天候 曇りのち雨
■メンバー 8名
■コースタイム
大谷駅6:50―9:00東海自然歩道合流点9:10-9:35音羽山9:50―10:10パノラマ台10:20―12:00石山団地バス停(石山寺へ)
■山行報告(リーダーI )
4月27日、晴れ
前夜3台の車に分乗して出発したメンバーは、それぞれ仮眠や時間調整を行いながら一路滋賀県を目指した。午前10時、H車とI車がほぼ同時に「比良げんき村キャンプ場」に到着。ここは大津市営のキャンプ場で24時間の利用が1人660円とリーズナブル。我々は一番広いサイトを指定され、早速テントとタープ、リビング空間を設営する。その後近くのスーパーと道の駅で買い出しを済ませ、キャンプ場に戻ったところでFさんと合流。この日は特に行動も無いので、夕方まで各自のんびり過ごした。

そして楽しみなのは、全期間通してプロ料理研究家のAさんが監修する夕食。この日のメニューは、きくらげ炒めの前菜に続いてシャキシャキレタスと薄切り豚肉のしゃぶしゃぶ。〆のうどんまで美味しくいただき大満足。満腹になったら、みんな長距離ドライブの疲れが出たようで、一日目の夜は早々に眠りについた。
4月28日、曇りのち雨 音羽山
本来なら武奈ヶ岳を目指す日だが、天気予報が良くない。メインは明日に取っておくこととし、本日は軽めのコースである音羽山ハイキングに変更した。車2台で比叡山延暦寺の門前町である坂本に向かう。無料駐車場に車を停め、風情ある街並みを歩いて京阪電車の坂本比叡山口駅まで。ここから2両編成の可愛い電車に乗って、一回乗り換えを経て大谷駅に到着。駅前の道は旧東海道で近くに逢坂の関所跡もある。ここはうなぎが名物らしく、うなぎ料理を出す店が並ぶほか、鯉のぼりならぬ“うなぎのぼり”も泳いでいた。

コースは国道1号線を跨ぐ歩道橋を渡って直接尾根道に取りつくはずだが、歩道橋の入口は鎖で封鎖され通行禁止になっていた。仕方なく横断歩道で国道を渡り、尾根を巻き込むように反対側の林道を進む。ポピュラーなハイキングコースのはずが道標の案内が全くない。林道のどこかで本来ルートの稜線に突き上げられだろうと考え、途中で赤布がある場所を、多分ここだろうと当たりを付け登るが、道はやがて先細りとなり途絶えてしまう。さんざん周辺を彷徨ったものの登山道の気配がない。これ以上進むことは危険と断念し元の林道に戻ることにした。なんだかんだで1時間近くロス。

地元琵琶湖が由来である“急がば回れ”の諺を噛み締めながら林道を進むと、やがて尾根に向かって架かる梯子が現れた。これをよじ登って尾根道に出ると、ようやく赤布が点在する歩き易い道になった。ここは本来のコース途中から西に伸びる尾根で小刻みのアップダウンを繰り返してようやく東海自然歩道と合流。正規ルートならここまでの標準コースタイムは50分なので、1時間半近く余計に歩いたことに。しかし、国道1号線の歩道橋を渡らないでどうやって登山道に入るのか全く謎である。入口を閉鎖するならせめて代替えのルートを明示してほしい。

ここからはよく整備された快適な山道を進んで音羽山頂に到着。柵に囲まれ高圧線の鉄塔が建つ雑然としたピークだが、東に琵琶湖、西に京都市街の景色が広がり眺望は一級である。山頂には愛犬を連れて登山をしている方がいて、甲斐犬の“いとちゃん”が人懐こく寄ってくる。飼い主の登山者は、下山後にYAMAPの活動日記に投稿し、「登山グループの方がいらっしゃったので山頂は賑やかでした♪ 愛犬も可愛がってもらいありがとうございました。」と我々のことも写真とともに記録していた。
午後から雨予報のため、崩れないうちにと石山寺を目指して下山開始。甲斐犬いとちゃんと抜きつ抜かれつしながら下ると、トイレがある西山路傍休憩地に出て、あとは普通の林道となる。人家が近づいたところで、Aさんがタラの芽の自生を発見。今夜天ぷらにしようと、棘にもめげずいくつか収穫する。
タラの芽対応で後れをとった我々が住宅地を歩いていると、先行組から「バスが出るよ」の声。慌てて石山駅行きのバスに飛び乗ったが、乗車後に石山駅と石山寺はかなり離れていることが判明。Mさんが乗客の方から仕入れた情報をもとに、途中で降りて石山寺まで歩くことにした。その頃から予報どおり雨が降り出し次第に強くなってくる。しばらく歩いて何とか寺への参道に辿り着き、途中の甘味処で京風ランチにより腹を満たしてから石山寺の境内をゆっくり散策。その後京阪電車で坂本に戻り、車を回収してキャンプ場に帰った。
本日の夕食は、途中で摘んだタラの芽のほか、買い足したキノコ、野菜等の天ぷらとトマト缶を使ったカレー。もちろん今日も美味しく頂きました。