■山行日 2024年11月4日(月・祝)
■天候 晴れ
■メンバー 7名
■コースタイム
見晴らし平登山口8:30-10:04アヤメ平10:20-10:39裸山11:04-11:54奥仙重12:32-12:38櫛形山12:51-13:33アヤメ平13:54-14:57見晴らし平登山口
■山行報告(リーダーT)
体験で参加のMさんと6時10分に高尾山口で合流。落葉の積もった林道を登り8:10頃に見晴らし平登山口駐車場に到着。3連休で天気も良いので15台分の駐車場は満車になっていることを覚悟していたが、意外にも車は2、3台ほどであった。
Iさんの車が到着すると早速登山開始。北尾根登山道はたくさんの落葉が積もってはいるが、しっかりと整備され、幅も広く歩きやすい道である。シカの食害防止のためかたくさんの新しい鹿よけ柵が設けられており、出入り口を開け閉めして通る。連休にもかかわらず、他の登山者にもほとんど会うこともない。しかしパーティの皆さんのおしゃべりが留まることがなく、静かな山歩きというには程遠く熊鈴も不要な山行となった。
初夏にアヤメ祭りでにぎわうアヤメ平には、もちろんこの季節アヤメなど咲いておらず、枯草だらけの場所に避難小屋がひっそりと佇んでいる。アヤメ平から先は櫛形山原生林が広がる。原生林と言っても鬱蒼としているのではなく、カラマツ、コメツガ、シラビソ、ダケカンバなどにとろろ昆布のようなサルオガセが絡みついて半分枯れたような木々が林立している。中には樹齢何百年かというような奇妙な形の巨木もたくさんある。地面はいろんな種類の苔に覆われており、なかなか面白い場所である。
アヤメ平から20分ほど歩くと裸山である。裸山はその名の通りで、頂上には比較的樹木が少ないので見晴らしがよく、南東方向には雲海の上から頭を半分出した富士山、反対側は北岳、間ノ岳、農鳥岳や甲斐駒やアサヨ峰など南アルプス北部の山々を間近に見ることができ、とても素晴らしい眺めである。
頂上直下では数人の人が草取りなど登山道の整備をしていた。大変歩きやすい櫛形山の登山道はこのような人たちによって守られているのだと考えると、とてもありがたい気持ちになる。
さらに櫛形山山頂を過ぎ、三角点のある奥仙重まで行く。ここは樹林帯で、ほとんど眺めがない。しかし他に登山者のいない静かの場所なので、ここでコーヒータイム。Mさんも既にすっかりメンバーに解け込んだようで、持ってきたお菓子などを分け合い、皆で楽しい時間を過ごした。
その後櫛形山山頂に戻り、集合写真を撮ったのち、来た道を戻る。裸山を巻き、アヤメ平に戻ると、今度はもみじ平を経由して下る。もみじ平までの登山道の脇ではところどころにまだ紅葉している木は見られたが、既に紅葉の盛りは過ぎているようである。あまり人が通らないせいか、さらに多くの落ち葉が道に積もっている。
やがて見晴らし平の駐車場に戻るとここで解散。だがこの日は三連休の最終日ということもあって帰りの中央道は大渋滞。いつものように途中で道の駅に寄ったが、高尾山口駅に着いたのは19時ごろ。しかし長時間の乗車にもかかわらずMさんと妻がその間ずっとおしゃべりをしていたので、渋滞でも退屈せずに楽しく帰ることができた。
紅葉を期待して今回の櫛形山の山行を計画したが、むしろ裸山からの眺めや原生林などが期待以上だったというのが参加の皆さんからの評価でした。結構お勧めの山なので、まだ登ったことのない方は行ってみてはいかがでしょうか。