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2024/06/29-30会津朝日岳・会津蒲生岳

■山行日 2024年6月29日(土)~30日(日)
■天候 1日目 霧のち晴、2日目 薄曇り(朝のうち霧) 
■メンバー 8名 

■山行報告(リーダーO) 
コロコロ変わる梅雨時の天気に一時中止も考えたのだが、直前に好転。参加者にはとてもバタバタさせてしまった。

29日(土) 会津朝日岳 霧のち晴 
登山口6:05-10:15山頂11:05-14:30登山口 

 東北道回りと関越道回り、どちらから行っても同じくらいの距離である。昨夜遅く出たにもかかわらず、リーダーが着いた時には皆さん支度できていた。

 しばらくは沢沿いの穏やかな道。アジサイが綺麗だ。三吉ミチギの水場からジグザグの急登が続き、蒸し暑く体力を消耗する。叶の高手手前でヒメサユリが現れ、少しほっとした。熊の平避難小屋に残雪時の注意事項が書いてあったが、こういうものは登山口に欲しいものだ。

 最後の岩場をゆっくり登る。雪が残っていたら少し怖そうだが、今回は持ってきたアイゼンは使わずに済んだ。直下でヒメサユリの群落が出迎えてくれ、山頂に立った。北面のスラブがすばらしい。何回も挑戦して結局行けなかった丸山がすぐそこにあるが、今はもう悔しくもない。

会津朝日岳

 暑い暑いと言いながらも小一時間も山頂を楽しみ、露岩帯を慎重に下り、ほっと一息。後は登りでは霧で見えなかった山々を眺めながら登山口に戻った。

 買い出しの後キャンプ場へ。広い芝生のキャンプ地、ここ全部使っても良いと言われたのだが、そんなには使えない。目の前の浅草岳が圧倒的だ。ビールで乾杯したときはものすごく元気で長く続くと思われたが、皆さん割とあっけなく討ち死にした。

30日(日) 会津蒲生岳 薄曇り(朝のうち霧) 
駐車場6:00-山頂7:30-9:35駐車場 

 皆さん早起きだ。キャンプ場は牧場の朝♪という感じで霧の中。ゆっくりと朝食を取り、テントはそのままで登山口へ。駐車場は前回来た時より広くなっていて、最近の人気がうかがえる。元々はT君が蒲生岳へ行ってみたいというので立てた計画で、こちらがメインである。

 只見線の踏切を渡り、森に入るといきなりの急登が始まる。只見のマッターホルンと言われているらしいが、私たちにとっては大人のジャングルジムと言った方が良いかも。両手も使って楽しく登る。霧の中湿度が高く、汗が絞るようだ。涼しければワンピッチで登れるような山だが、そうはいかない。夫婦の松で一本。鼻毛通しで一本と無理をせず登る。

 鼻毛通しあたりから雲海の上に出たらしく、波打ち際のよう!すばらしい景色が見え隠れしてくる。山頂はすっかり雲海の上。只見の町はしっかり雲の下に静もっている。雲は700mくらいが境目らしく、頭を出している小さな山々が島のようで、雲海が揺れるたびに増えたり減ったり。見飽きない。またまた、長居だ。

 さて下り、予定していた北面のコースにロープが張られていたので、無理をせず来た道を戻ることにする。岩場の下りを心配していたメンバーも案ずることもなく軽々と下っている。途中麓に線路の見える場所で休んでいる時に、Eさんがもうすぐ列車(一両だけど)が通ることを調べていた。全員撮り鉄に変身。スマホをかざして通過を待つ。橋を渡ってトンネルに入る絶好の場所だ。皆さん良いカットが撮れたでしょうか?

 しっかり楽しんで車に戻った。私はテント撤収などすっかり忘れていて、ここで解散と言いそうになったが、寸前で気がつき、口を押えた。キャンプ場に戻り、乾いたテントなどを片付け改めて解散。途中の大白川駅には鉄ちゃんらしい車が沢山停まっていた。