Hiker Club Koguma Group | こぐまグループは東京の山岳会です。

お知らせ

会員募集中です。お問い合わせはこちらから。
山と渓谷誌(2024年5月号)に募集広告を掲載しました。

2024/03/31 お伊勢山~岩殿山

■山行日 2024年3月31日(日)
■天候 晴れ
■メンバー 13名 
■コースタイム 
真木バス停9:18-9:30 お伊勢山―10:00花咲山登山口-11:10花咲山11:50―13:10登山口―14:10稚子落しー14:40天神山―15:40岩殿山三ノ丸展望台―15:50岩殿山16:10―畑倉登山口-17:00大月駅
歩程:7時間42分(休憩込み)

■山行報告(リーダーI) 
 東京は桜の開花宣言があり、大月駅に向かう車窓からは、ちらほらと桜の花が目に入る。お伊勢山の3,000本の桜と雪を被った富士山と神社の鳥居というザ・日本という景色を期待し上真木バス停を下車した。

 お伊勢山は、桜の穴場的名所であり地元の近所のおばさんから「満開時でもそれほど混まないよ」と教えてもらった。山頂は神社を越えて10分ほど歩いた所にあり、富士山の眺望が広がっていてとても気持ちの良い所。しかし今回は少し早かったようで桜は殆ど咲いていない。1週間後は素晴らしい景色に期待が持てそうである。残念(涙)

 ここから花咲山登山口までは、長閑な集落の中を歩き30分ほどで到着した。今回のルートはメジャーではなく歩く人は少ないが、岩場や鎖場などがあり変化に富んだ楽しい道だ。いくつかピークのアップダウンを繰り返し、花咲山には11時過ぎに到着した。

花咲山

 ここで大休止を兼ねお茶会を開催する事にした。抹茶の準備をしていると、皆さんから多くの美味しそうな和菓子の差し入れが有り、山頂で贅沢なお茶の時間が始まった。特にSさんはお茶会に使うような立派な焼き物のお椀を持参しており、皆から「よく割れないで持ってきたね」と感心されていた。又、T君も初めて茶筅で抹茶を立てたりして、皆さん大いに楽しんだ様子。

 次の稚子落しから岩殿山へと続くルートへの登山口がある浅利公民館前バス停は、中央高速道路脇の道まで急下降した辺りにある。ここまで約4時間の歩程であった。ここで今回の山行を中断して大月駅に向かうパーティーと予定通り岩殿山に進むパーティーに分ける事にした。6名が山行を中断し大月駅に向かう事になったのでOさんにリーダーをお願いした。(吉田うどん食べられましたか?)

 残りの7名で稚子落しへと続く急登を登って行った。稚子落しの岩壁が目前に迫る所で、Sさんがリタイア。一人で来た道を下山する事になった。残りは6人となったが、順調に歩を進める。稚子落しの上部岩場を通過中、誰かさんがお尻の穴がムズムズする程緊張すると言っていたが、判るような気がする。(笑) 

 天神山を過ぎたらすぐの所に兜岩の長い急な鎖場が2ヶ所ある。下りのため難易度も高いと思われるが、ここも無事にクリアし岩殿山三の丸展望台には15時40分に到着した。ここは開けており眼下に大月の町が広がって見える。東屋も有り休憩するには良い場所だ。時間もやや遅くなっていたので、登山客は我々のみであった。本丸である岩殿山の山頂はここから直ぐの所にあり途中兵や馬を鍛錬する広場跡があった。(ここは全山が山城跡である事を改めて認識した。)

 大月駅に下る最短ルートの道は崩落の為現在使用する事ができない。その為大月駅から見たら岩殿山の裏側にあたる畑倉登山口へと降るルートしかない。山頂から車道まで30分、更にその後舗装道路を駅まで1時間という事であったが、実際は、車道まで15分、舗装道路30分で大月駅に到着する事ができた。

 畑倉集落へ続く最後の下りの登山道で思わぬプレゼントがあった。カタクリの花が咲いており、更に鬼の岩屋を過ぎたあたりに桜の林があり花を咲かせていたのである。お伊勢山では咲いていなかったが、最後に桜の花を楽しむ事ができた。終わりよければ全てよし・・・という心境である。