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2023/12/09 忘年山行 御前山

■山行日 2023年12月9日(土) 
■天候 快晴 
■メンバー 12名 
■コースタイム 
奥多摩湖8:20-9:30サス沢山9:401050惣岳山11:10―11:35御前山12:00-14:00鋸山―16:00愛宕神社―16:30奥多摩駅
歩程:8時間10分(休憩込み)

■山行報告(リーダーI) 
 奥多摩駅に向かう早朝の電車の中、参加メンバーのLINEが飛び交う。JR中央線の西荻窪駅でちょっとした事故があり予定の電車が止まっている。これでは奥多摩駅発の予定のバスに間に合わない可能性が出てきた。自分は今回新宿経由で向かったため、もろにこの遅延に引っかかってしまった。武蔵野線経由で移動の人や、立川以西の住人の方は影響がないと思ったが、そうではなく皆さんに影響が出た模様。結局遅延はそれほどひどくなく、参加メンバー全員同じ電車で奥多摩駅に到着することができた。これで一安心である。

 今回も入会を検討中のSさんが参加してくれた。参加メンバーの名前を覚えてもらうため、出発前の奥多摩湖バス停前で軽く自己紹介をする。大ブナ尾根への登山口は、ダムを越えた突き当りの道を左折すると階段がありそれを登った先にある。本日は東京(23区)の昼間の気温は20℃まで上がるようだが、朝の奥多摩湖畔はそれなりに冷えており、そこかしこに霜柱が見える。

 大ブナ尾根は奥多摩三大急登の一つに数えられており、特に序盤のサス沢山への登りとその先の惣岳山直下辺りが厳しい。しかし皆さん順調に高度を稼いでいく。サス沢山は、奥多摩湖が眼下に見えて休憩に良い場所だ。空気も澄んでおり眺望がとても良いため休憩をとる。また、惣岳山は広い山頂でここも大変雰囲気の良い所。そのため多くの登山者が休んでいる。

 ここまで来れば御前山は直ぐ目の前だ。しかも道の勾配も緩やかになり気温も上昇したため、穏やかな気分になる。小春日和の中、登山道を進むと御前山手前で雪化粧の富士山が現れた。いつ何度見ても、雪の富士山と満開の桜は良いものだ。この感覚は日本人共通のものであろう。そんな事を考えながら歩いていると、御前山の山頂に着いてしまった。ここで大休止をとる。

 誰かさんから「リーダー、コーヒー無いの?」と言われたが、忘年山行ではお神酒は頂かないと確認した段階で、コップ持参は自分の頭の中から消えていた。さてどうしたものか?・・・・ ここで、さすが会長とOさん。ザックからバーナーとコーヒーを出してくれて皆でコーヒーを楽しむ事ができた。メデタシ メデタシ(笑)

 12時少し前に御前山を出発する。御前山避難小屋にはトイレがあるため、特に女性には助かる所。覚えていて損はないだろう。今回参加人数は12名と多いため、パーティーの列は長くなりがちだ。最後列には自分のほか、Mさん、Iさん、T君がいで、結婚相談所の話で盛り上がってしまった。そんな馬鹿話をしていたら鞘口山の分岐に到着した。ここで鋸山を予定通り登るパーティーと巻くパーティー2組に分ける事にし、その希望を取った。

 車道を越えて暫くすすむと鋸山への分岐になる。巻き組は、リーダーをOさんにお願いして5名で愛宕神社に向けて出発した。それ以外のメンバーは、鋸山の山頂を踏んでから巻き組を追いかける事に。鋸山で記念写真を撮った後、こちらのパーティーも愛宕神社に向けて出発した。しばらく進むと巻き組と合流する事ができ、ここで皆で最後の休憩を取った。愛宕神社には16時頃に到着。なんとか明るい内に下山できそうだ。

 奥多摩駅近くの忘年会の会場に到着すると、お店のおばちゃんが待っていてくれた。天ぷらなどの料理も既にテーブルに並んでいる。皆さん足がつらない様に注意しながら席に着き、乾いた喉にビールを流し込む。新鮮な馬刺しやヤマメの燻製など珍しい料理に舌鼓を打ちながら、楽しい夜は更けていくのであった。