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2023/05/20 集中山行 滝子山

■山行日 2023年5月20(土)朝発 
■天候 曇り一時小雨 ■メンバー ①コース 2名、②コース 8名 
※③コース(滝子沢左俣を遡行)も計画したが、雨天による1週延期に伴い取り止めとなった

■コースタイム 
笹子駅8:05-桜森林公園8:35-9:05道証地蔵9:10-9:35三条の滝-10:10一本10:20-10:30曲沢峠分岐-11:20大谷ヶ丸分岐11:30-11:35鎮西ヶ池(集中)14:25-14:40滝子山14:50-16:00桧平16:10-17:10立河原分岐-19:18林道終点-20:17初狩駅 
※鎮西ヶ池(集中場所)に②コース先発隊(5人)13:10到着、後発隊14:00到着 
※鎮西ヶ池(集中場所)~初狩駅は②コースと同じ 

■山行報告(リーダー K) 
  雨天による1週延期の後、「天気が良くなりそう(昼頃から晴れかも)」と予報を当てにして決行した。延期により沢コースの③コースは参加できなくなり、①、②コースで10人と、集中山行としてはちょっと物足りない人数になった 。

道証地蔵

  ①コースは体調不良で参加できなかった方があり2人となった。笹子駅は昨年同じ頃の本社ヶ丸以来。近くの山の裾まで雲がかかり湿っぽい。雨が上がったばかりで回復が遅いようだ。駅から車道歩き約1時間で道証地蔵から登山道に入り、すぐに沢沿いの緩やかに登る道になる。新緑の沢に霧がかかり、先頭を行くFさんがちょっと離れると霧の中。木橋を渡ったり滝を眺めたりで変化のあるコースだ 。

 沢沿いから左に折れて迂回する道に入ると暫く急な斜面を登る。登りきると曲沢峠分岐で、そこから開けた斜面になり両側にクリンソウの赤い花が咲いていた。再び沢が近くなってきて急な斜面のトラバースが暫く続き、斜面の湿った泥が滑って捕まる木や草もなく苦労した 。

クリンソウ

 その後は沢から離れて歩きやすい尾根になるが、木の陰は上の葉から滴が降ってくる。途中、時間調整の一本を取りながら歩いたのに、予定より1時間早く集中場所の鎮西ヶ池に着いてしまった。

 まずは熱いコーヒーで一息ついて、順調なら②コースも早めに着くかなと期待してゆっくり待つ。すぐ近くで蛙の鳴き声がするので水が流れる辺りをよく探したが見つからない。予定の時間になっても来ないので、ちょっと寒くなって祠や鎮西ヶ池の周りを歩いたりして待つ。誰も来ない静かな霧で霞む山の中、蛙の声を聞いてのんびり過ごすのは贅沢な時間かもしれない。

 ②コースの発隊5人が予定より約40分遅れで13時過ぎに着いた。久々の参加でペースの上がらないメンバーに合わせて時間が掛かっていると聞いた。足を痛めたとかではなく心配はないとのことで良かった。後発隊も14時に到着。集中場所で全員しっかり休んでから一緒に予定のコースで下山することにした。

 出発前に皆で写真をと会旗を出して並んでいるところに、ちょうど降りてきた方が通りかかり、その雰囲気を察して1枚撮って貰えた。お陰で皆いい顔で全員揃った写真が撮れた。

鎮西ヶ池

 少し歩いた分岐から全員で滝子山頂上へ。雲がかかって展望は全くないが、ここだけ薄日がさして暖かい。ピンク色のミツバツツジが咲いていた。

 下山は歩きやすいコースで、暗くなっても最後は林道なので急がず時間をかけて行く。途中から木の陰でなくてもパラパラと降ってくる。どうやら本当に雨らしい。ピンク色やオレンジ色のツツジが霧に霞んでこれもいい景色だ。予定より時間が掛かっていることは17時頃には会に連絡できていたが、その後は電波が届かず心配をかけてしまった。

 林道の少し手前でヘッドランプを着ける。この辺から沢沿いの道になり、沢を渡る箇所など滑り易い所があり声を掛け合って歩く。19時頃にようやく連絡できるようになり、19:18林道終点に出て一安心。初狩駅に20:17到着。

予定より時間が掛かって大変だったけど、集中場所で全員合流して予定のコースを無事歩けて良かった。蛙の声を聞きながら3時間近く過ごした鎮西ヶ池、ミツバツツジの幻想的な景色など、忘れない山になりそうだ。

■コースタイム 
湯ノ沢峠8:35―9:20大蔵高丸9:30―10:05ハマイバ丸10:10―米背負峠11:25― 12:00大谷ヶ丸12:10―14:00鎮西ヶ池(集中場所)
以後は①コースに合流   

■山行報告(リーダー I ) 
 天気予報は微妙なものの列車が甲斐大和駅に着いた時点では太陽が顔を出し、まずまずの一日を期待させた。予約していたタクシー2台に分乗し一気に湯ノ沢峠へ。ここは標高1,650m、なんと目的地の滝子山より60mも高い。傍らには古いが綺麗に管理された避難小屋が建っていた。歩き始めて3分で南大菩薩の縦走路に合流する 。

 ここから南下して富士山を正面に快適な尾根歩きが始まるはずだが、残念ながらガスに覆われて全く視界なし。小粒の雨も降ってきた。「昼頃から晴れかも(K総合リーダーからのメール)」を期待するとしよう。鹿侵入防止の柵を何度か越えて進むと最初の1本で大蔵高丸(1,781m)に到着。ここが本日の最高地点である。心地良い草原状の山頂だが雨で展望は全く無いので、短い休憩で先を急ぐ。

 靄のかかった山道を進む我々一行の姿は幻想的な風景。その後、マル三山の2峰目ハマイバ丸、巨大な岩が突き出た天下石と進み、そこから急に高度を下げたところが米背負峠、右にはやまと天目山温泉方面への道が続いている。3峰目の大谷ヶ丸に向かう途中にミツバツツジの大群落が出現。花の綺麗なこの時期、もっと人気が出そうな場所だが、悪天もあって殆ど人に出会わない。

 大谷ヶ丸山頂でも依然として雨。次の1本で集中場所に着く見込みだが、久々の参加で思うように体が動かないメンバーがおり、あまり遅れると心配をかけるので、ここから2班に分かれ先に行ってもらう。

 一旦来た道を少し戻ってから滝子山方面へ起伏のある道を進む。途中踏み跡が不明瞭な箇所があるが地面は柔らかく歩きやすい。何度か小刻みな登り下りの後、①コースが登ってきたルートに合流、程なくみんなが待つ鎮西ヶ池に到着した。熱々のコーヒーに感謝、皆さんには寒い中お待たせして申し訳ない。そこからは一団となって滝子山の山頂を踏んだ後、初狩駅に向け下山を開始した。