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2023/03/04-05 北八ヶ岳 双子池

■山行日 2023年3月4-5日(土日)朝発 
■天候 晴れ ■メンバー 3名 
■コースタイム 
3/4 女神茶屋駐車場11:14-11:37 竜源橋-13:53天祥寺原-14:24 亀甲池 14:34-15:18 双子池ヒュッテ 
3/5 双子池ヒュッテ7:17-8:05亀甲池8:13-8:34天祥寺原-10:15 竜源橋-10:50 女神茶屋駐車場 

■山行報告(リーダー T) 
 1日目は歩程が短いので集合場所である北浦和駅を7時に出発。女神茶屋までの道路はところどころ、うっすらと雪が残っている程度だ。女神茶屋の駐車場は蓼科山を往復する登山者が多く、早い時刻で満車になるという話だったので、竜源橋か路上駐車かとあきらめていたが、すでに下山した人の場所だろうか、幸いなことに女神茶屋の駐車場に空きスペースがあった。ここに車を止め、竜源橋まで車道を歩く 。

 竜源橋からは積雪のため、スノーシューで歩き出す。トレースはしっかりついているので問題はない。だがほとんどの人が女神茶屋から蓼科山のピストンで、このコースはあまり人に会うことはなく静かに歩けた。天気は快晴、南八ヶ岳やすぐ近くには蓼科山を眺めることができる。

 やがて天祥寺平に到着、ここからは蓼科山へ登るトレースが分岐しているが、ここから蓼科山に登る人は少なく、トレースは細々としたものだ。ここで初めて人に会う。さらに少し登るとやがて亀甲池に到着。亀甲池は凍結していて、白い窪地のようになっている。亀甲池を示す道標の埋まり方から見ると、積雪は1mほどだろうか。

 さらに一登りし、少し下るとやがて双子池の雌池に到着。ヒュッテに行くには夏道だと池の北側を回り込むが、冬の池は凍結しているため、トレースは池を横断するようについている。白い平原のように池に積もった新雪の上をスノーシューで歩くのはとても気持ちがいい 。

 やがて、雌池と雄池の間に建つ双子池ヒュッテに到着。この季節、双子池ヒュッテは週末、それもひと月に3晩のみ営業しているだけだ。中に入るとコロナ対策で、大部屋には2人用テントが並べられていて、その中に布団を敷いて1人ずつ寝るようになっている。私たちは3人のグループなので、3つのテントの入口がストーブの近くの空間を囲むように建てられている。なかなか細やかな気遣いである。

  食事は雄池を眺められるテーブルで、夕食がハンバーグカレーとオニオングラタンスープ、朝食はワッフルとミネストローネ。小屋のスタッフはみんな若いので、食事も若い人の感覚で、当たり前の山小屋の食事とはまた違ってなかなか良い 。

 小屋での話では、翌日に予定している大河原峠から蓼科山に登るコースはほとんどトレースがないとのこと。我々の他にもう1パーティーもこのコースへ行くということだが、どうしたものかとし少々心配になった。

大部屋のストーブは夜通しつけてあって、暖かく寝ることができた。 前の日から、少し私の体調 がすぐれず朝には微熱もあったので、皆が心配してくれて、翌日は前日のコースを下ることにした。昨日の蓼科山に登るという人たちと同時刻の出発になったが、私たちがそのまま下山すると聞いて、ラッセルを手伝ってもらえると思っていたのか、少し残念そうな顔をしていた。

 この日は初め蓼科山の山頂付近には雲がかかっていたので、行かなくてよかったねと言っていたが、次第に頂上の雲は晴れてきた。今回は残念だったけれど、3人で来年また来ようねと言って下った。亀甲池と双子池の美しい雪原と双子池ヒュッテの心のこもったおもてなしが印象に残る山行でした。