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2022/12/03-04 丹沢主稜縦走

■山行日 2022年12月3日(土)~12月4日(日)朝発 
■天候 初日曇り、2日目 晴れ ■メンバー 3名(他、塔ノ岳まで日帰りの個人山行 1名) 
■コースタイム 
初日: 大倉バス停8:30―9: 50駒止茶屋10:00-11:00花立山荘11:20-11:45塔ノ岳12:00―13:10丹沢山13:40-15:20蛭ヶ岳
歩程 6時間50分(休憩込み)
2日目: 蛭ヶ岳6:30―8:00金山谷ノ頭8:15-9:30檜洞丸10:15-11:00展望園地11:15―12:20ツツジ新道入口―12:25西丹沢ビジターセンター
歩程 6時間(休憩込み)

■山行報告(リーダー I) 
 渋沢駅でI(W)さん、Fさんと合流し、大倉行のバス停に向かう。I(W)さんと我が家の3名は丹沢主稜を2日かけて縦走する。初日は蛭ヶ岳山荘に泊まり翌日西丹沢に下山する予定である。Fさんは今回は個人山行で、塔ノ岳まで一緒に登り大倉にピストンするとの事。本日の天気はそこそこ良いため、多くの登山客が大倉に向かう。バス停ではトイレも長い順番待ちになっている。準備が完了したので我々は大倉尾根に向かうが、登山客の半数は鍋割山に向かったようだ。

 花立山荘の直下は、幅広で急登の階段が延々と続き、いつ来てもキツイと感じてしまう。開けた山荘前のベンチで大休止を取った。ここからは、伊豆半島や江の島、初島などが良く見える。しかし富士山は生憎雲の中だ。軽く食事を取りエネルギーを補給した後、塔ノ岳に向かい出発した。

 コースタイムでは、金冷しまで30分、そこからさらに20分だが、塔ノ岳には30分足らずで到着した。塔ノ岳山頂には多くの登山客がいたが、濃いガスで眺望は全くない。さらに風が非常に強く寒い。風と寒さを避けるため、尊仏山荘裏側の丹沢山縦走路方面に移動したが、山頂よりはましだが余り変わらない。動いてないと寒いので出発する事にした。ここでFさんとはお別れである。

 丹沢山への縦走路は風が強く危ないため慎重に進む。みやま山荘前のベンチで大休止を取った。ここは風が弱く天気も回復してきており、いつの間にか富士山も顔を見せている。同じンベンチに座っていた若くてかわいい単独行の女子と仲良くなった。丹沢表尾根をヤビツ峠から二ノ塔、 三ノ塔、塔ノ岳と縦走しここまで来たとの事。下山は大倉へ下る模様。妻がこぐま紹介カードを渡して会をアピール。「会長の嫁さん候補になるから入会してくれるといいね」などと皆で話しながら蛭ヶ岳へ向かう事にする。

 蛭ヶ岳には1時間半で到着した。良いペースである。蛭ヶ岳山荘に宿泊するのは初めてだが、アットホームな感じがしてとても良い小屋だ。優しく明るいお姉さんがいて、とてもよくしてもらった。アルバイトのようだ。荷物を寝床に置いた後、我々は食堂兼リビングの別の部屋で早速酒盛りを開始した。ここでも単独行の女子がいたのでこぐまをPRした。彼女は西丹沢から檜洞丸経由でここまで来たようで、8時半に登山を開始し到着が13時半の5時間で登ってきたとの事。なんと健脚な人だろう。

 日が暮れるので夕陽を見に外に出た。富士山に夕日が重なりとても素晴らしい景色である。部屋に戻って夕食までの時間、酒盛りを再開したが、ここでも更に2人組の女子と仲良くなった。彼女らは道志側から登ってきた模様である。妻がこぐまの話をすると、二人は興味を持ってくれたようだ。入会してくれるといいな。

 2日目。今日は檜洞丸経由で西丹沢に下山する。朝食を済ませ小屋を6時半に出発した。蛭ヶ岳からは、神ノ川乗越、臼ヶ岳、金山谷乗越とアップダウンを繰り返す少々ハードなコースである。しかしここの尾根は富士山の眺望が素晴らしく、開けた尾根道は歩いていてとても気持ちが良い。入山者が少ないのも良い。檜洞丸直下の長い階段を息を切らせ登って行くと、青色の青ヶ岳山荘が見えてきた。ここまでくれば檜洞丸山頂は直ぐそこだ。

 山頂では今まで歩いてきた長い縦走路を望む事ができ、満足感に浸ることができる。さらに逆方向に振り向くと、大きい富士山がとても近くに見える。コーヒーを飲み終えたので、妻のお気に入りの場所「天空の階段」へI(W)さんを案内した。ここは犬越路方面に5分ほど下ったところにある。天空の階段からは、富士山はもちろんの事、南アルプスや八ヶ岳、奥秩父や道志・大月方面の山々も望む事ができ、とても良い所。I(W)さんも気に入ってくれたようだ。

 下山はツツジ新道から西丹沢ビジターセンターに下山した。蛭ヶ岳から休憩込みで6時間で下山できた。バスの出発まで2時間半ほどあるため、WELLキャンンプ場でビールを調達し、今回の素晴らしい山行の祝杯を挙げたのであった。