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2021/10/16 集中山行 大菩薩峠

■山行日 2021年10月16日(日)朝発 
■天候 曇り時々小雨 ■メンバー 16名 

■山行報告(総合リーダー T(H) ) 
 9月末で緊急事態宣言が解除され、こぐまGも徐々に会としての活動を再開。その中で今回の集中山行は16名もの会員が集まり、久しぶりに山で再会することができた。天気は残念ながら曇りで風もありやや寒く、ベストコンディションとは言えないが、皆さんステイホームによる運動不足もさほど感じられず、元気な顔を見せてくれました。以下に各コースのリーダーからの山行報告を掲載します。

登りコース:
U-1コース 甲斐大和駅=すずらん昆虫館前-牛奥ノ雁ヶ腹摺山-小金沢山-大菩薩峠(3時間50分) 
U-2コース 甲斐大和駅=上日川峠-唐松尾根経由-大菩薩嶺-大菩薩峠(2時間15分)
U-3コース 甲斐大和駅=小屋平-石丸峠-大菩薩峠(1時間40分)
4コース(往復) 青梅駅=白糸の滝-(小菅大菩薩道)-大菩薩峠 車利用(登り3時間15分、下り2時間20分)

下りコース:
D-1コース 大菩薩峠-富士見山荘-上日川峠=甲斐大和駅(1時間00分)
D-2 コース 大菩薩峠-石丸峠-小屋平=甲斐大和駅(1時間15分)

■U-1コース山行報告(リーダーT(E) )
メンバー 4名 
コースタイム
すずらん昆虫館8:43―10:24牛奥ノ雁が腹摺山10:47―11:16小金沢山11:29―12:10天狗棚山12:27―12:30石丸峠―12:38熊沢山―12:55大菩薩峠

 予想はしていたが、甲斐大和駅を降りるとすごい人だかりでコロナ禍とは思えない。一人ずつ改札機をタッチすると、そのままバスの列となる。前方にSさんとMさんを見つけ同じバスに乗り込むことができた。コースは違うが同じバスに乗る予定だったI(M)さんは一本早い電車できたら臨時のバスが出て早く出発したようだ。

 さて、すずらん昆虫館からの登りはほとんど人に会わず、人の生活感を感じる道を行き、林道を過ぎて少し登ると尾根に出た。そこで、軽く一本するがすでに風は冷たくゆっくりする気にはなれない。少し傾斜はきつくなるが、ペースは落ちない。途中、パノラマ岩からは確かに景色を楽しむことができ、大菩薩嶺もしっかり見えた。

 CLが「このペースだと峠でだいぶ待つことになる。」というと、トップのSさんが「Mさんがぴったりついてくるから、いいかと思って」ということでそのペースのまま行く。コロナ禍でマイペースで歩いていた私にはちときつい。時間を小金沢連嶺からの見晴らし用にとっておこう。

 牛奥ノ雁が腹摺山に着くと富士山は望めなかったが、気持ちの良い眺め。目を引く赤い木(赤い小さな実がなっていた)を見に行くなど、ゆっくり過ごす。連嶺の歩きはゆったりと心地良いのだが、北に行くにつれ展望が利かなくなる。秀麗富嶽十二景の小金沢山からも何も見えない。それでも笹の中の道は悪くない。こまめに休みも入れて久々の皆さんとの時を楽しむ。熊沢山のピーク辺りから雨とも霧ともいえぬ湿っぽさで少し下りに気を遣う。いいころ合いに峠で他のコースと合流もできた。

■U-2コース山行報告(リーダーT(S) )
メンバー 5名 
コースタイム
甲斐大和駅9:20=10:10上日川バス停10:30―福ちゃん荘10:50―雷岩12:00―大菩薩頂上12:10―雷岩12:30―13:10大菩薩峠

 朝の東京はあいにくの天気でどうなるか不安だったが山梨に入ると、雲が晴れて快晴になった。どうやら気持ちのいい山行になりそうだ。今日は見学で参加されるKさんが同じ電車に乗っているはずで駅での待ち合わせのためにお互いの服の特徴を伝えている。駅に着いた後に分かったが甲斐大和駅に向かう電車の中で、僕とKさんが向かい合った席に座っていた。僕は延々寝ていたのでなんとも情けない初対面であった。

 I(K)さんとAさんと合流して、バスに乗る。人気の大菩薩、バスは混んでいて増便していた。山道のためか乗客はみな席に座ることになっており、体力を使わずに済んでよかった。I(M)さんは歩くペースを心配して1時間前のバスに乗って先に登っている。

 上日川バス停から出発。登山客が多いため追い越し追い抜かれ登る。I(K)さんがにぎやかに話している。I(K)さんと一緒に少人数で登るのは初めてな気がするので色々話ができて良かった。順調に登っていき、福ちゃん荘は休憩せずに通りすぎた。福ちゃん荘までは車で行けるので凄い充実した山小屋だった。

 天気が曇り模様になった頃に雷岩に着くとI(M)さんが待っていてくれた。90分待っていたらしくダウンなどを重ね着して凄く寒そうだった。合流できてなにより。I(M)さんも合流して10分かけて大菩薩嶺に向かう。平坦な道が続きあっという間に到着。集合写真を撮った後にぽつりと水滴が落ちてきた。雨かなと思ってレインウェアを着込むが結局雨は降らず。

 集中場所の大菩薩峠に着くと他のグループは既に到着してコーヒーを飲んでいた。唯一Oさんが少し遅れて到着。皆でワイワイお菓子を持ち寄りコーヒーを飲んで集中山行の良さが出る。

■U-3コース山行報告(リーダーK(Y) )
メンバー 2名 
コースタイム
甲斐大和=小屋平10:40-林道11:03-11:35一本11:40-11:55石丸峠12:05-熊沢山12:25-12:40大菩薩峠13:40

 一本早い電車で甲斐大和駅に着くとK(T)さんも同じ電車だった。バス停に行ってみると朝の混雑は過ぎたようで静かだった。次の電車で来た客もちょうど座れる程度で、小屋平で降りたのは数人。日差しがあり暑くなりそうでTシャツになった。K(T)さんは1年8カ月ぶりだそうで、私も5月に南高尾で足馴らしして以来。熊鈴をつけて静かなコースをゆっくり登った。歩き出しが急登でちょっときつかったが、振り返ると大菩薩湖、右手に小金沢山が見えてきて緩やかな歩きやすい道になってきた。紅葉した木もあった。しかし次第に近くの山が上の方から雲に隠れ、石丸峠はガスの中だった。笹原の道が続く方角から話し声が聞こえる。もしかするとU1コースかも。

 熊沢山付近でポツリと雨が落ちてきたが一時的だった。樹林の中を下って小屋が見えてきた。介山荘の前を通り賑やかな大菩薩峠へ。まだ他のコースは来ていないようなので、すこし西寄りの人の少ない場所を選んだりお湯を沸かしたりしているうちにU1コース到着。他のコースも次々と着いて一気に集中タイムとなった。

■4コース山行報告(リーダーI)
メンバー 登り5名、下り8名 
コースタイム
白糸の滝駐車場9:00―12:00フルコンバ12:15―13:00大菩薩峠13:30―16:20白糸の滝駐車場 歩程:約7時間半(休憩含む)

 小菅村の白糸の滝駐車場には9時少し前に到着した。登山靴を履いたり出発の準備をしていると、Oさんの車も暫くして到着した。我々以外に駐車している車は1台のみ。西側の上日川峠側と比べると極端に人は少ないようだ。登山口には車道を15分ほど歩くと到着する。

 昔はこちら側の道が峠へのメインルートであったようで、登山道はよく整備されており非常に歩きやすい。丹波山村への登山道と合流する地点がフルコンバという場所で、登山口から3時間ほどで到着。

 ここは昔小屋があった場所で、古びた看板が今も残っている。以前同じように大菩薩峠集中山行時、会員のTさんが急逝した辺りとの話をOさんから聞いた。長い間会を運営していると色々な事がある。ここにはベンチもあり休憩するには良い所だ。

 大菩薩峠には13:00少し前に到着した。ガスっているが多くの人達が休んでいる。他のコースのこぐまのメンバーは、U-2コース以外は既に集まっている。コーヒーを準備しながら待っていると、5分ほどして全員が集合した。体験山行として参加されたKさんに挨拶をしたり、皆とワイワイ談笑しているとあっという間に下山時間の13:30になってしまった。他のコースのバスの時間の都合があり仕方がない。記念撮影後、我々も峠を後にした。

 Kさんが川口市在住という事で、自宅と非常に近いため川口駅まで車で送ることにした。会に入会してくれるといいな。

■D-1コース山行報告(リーダーM)
メンバー 5名 
コースタイム 大菩薩峠13:30-14:40上日川峠バス停 

 2時を過ぎてもスニーカーで登ってくる人達とすれ違うほど、普段の山の下りとは違う賑やかな気楽なコースを、お互いの近況を語りながら楽しく下りました。

 皆さんコロナ禍でも体重の増減はほとんどなく、それぞれに工夫して体に気を遣っていらっしゃるようで、テレワーク1時間に1度ラジオ体操をしているというKさんを見習って私もやってみようと思いました。

■D-2コース山行報告(リーダーT)
メンバー 3名 
コースタイム 大菩薩峠13:30―石丸峠14:15―15:00小屋平バス停=甲斐大和駅

 下山はなだらかな道だった。Oさんが足をつりそうになりながら降りる。来年コロナが明けたらどこにいくか話をした。国内の山もいいし、国外旅行も行きたいところだ。笹の道といった感じ。大菩薩湖が太陽に照らされて美しい湖面になる。今度の総選挙の話やらもしながら小屋平バス停に到着。自分たち以外はバス待ち客はいなかった(そもそも下山コースを降りている人がいなかった)。

 5分後に来たバスは満員で補助席を使った。D-1コースの人たちも乗っていた。雨が降らず良かったと思う今年の集中山行だった。