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2021/09/18-19 甲武信ヶ岳(個人山行)

■山行日 2021年9月18日~19日(土日)朝発 
■天候 晴れ ■メンバー 2名 
■コースタイム 
18日 道の駅みとみ8:08-13:49木賊山14;04-1414甲武信小屋14:52-15:09甲武信ヶ岳15:29-16:00三宝山16:06-16:42甲武信小屋
19日 甲武信小屋6:08-8:06破風山8:21-9:45雁坂嶺10:15-10:38雁坂峠10:57-13:53道の駅みとみ

■山行報告(リーダー T) 
とりあえず、まだ緊急額宣言発令中ということで、県境を越えない山(少し越えました)として甲武信ヶ岳に行くことにした。

 道の駅みとみに車を止め、歩き始める。登りは近丸新道。沢沿いのトラバース気味の道のところどころに古い軌道が残っており、崩れ落ちている場所もある。登山道の方も崩れている場所が2、3か所あり、YAMAPでは危険と書かれているが、実際には慎重に通過すればさほど危険とは感じない。ヌク沢を渡渉すると急登となり1時間強で徳ちゃん新道との合流点に出る。ここからもシャクナゲの急登が続く、春になればきっと花がきれいだろう。

木賊山から見た甲武信ヶ岳と三宝山

 木賊山を過ぎると、三角形の甲武信ヶ岳が間近に眺められる。まもなく甲武信小屋に到着。ここまではあまり人に会わなかったが、小屋にはそこそこの人が来ている。テン場は階段状になっており、30~40張くらいは張れると思われるが、まだ半分くらいは空いている。僕たちがテントを張るところをお年を召した人がシャベルで丁寧に整地してくれた。後でわかったことだがこの人が徳ちゃん新道を開いた徳ちゃんだそうだ。「最近は小屋よりもテントに泊まる人が多くなった」と言って他のテン場も整備していた。

 テントを張ってまだ暗くなるまでに時間があるので、この日のうちに三宝山までピストンすることにした。甲武信ヶ岳の山頂は見晴らしがよく、八ヶ岳や遠くに北アルプスまで眺めることができる。その先三宝山は知る人ぞ知る埼玉県最高峰である。山頂は木々に覆われていて周囲の景色は見えないが、静かで黄葉がきれいな気持ちのいい場所である。しばらくここでぼんやりしたあと、甲武信小屋へは巻道を通って戻る。

甲武信ヶ岳山頂

 翌日も晴天。破風山に行く道では富士山がよく見える。下ったところには破風山避難小屋がある。きれいな小屋で、20分も下れば水場もある。急な坂を上ると西破風山に着く。さらに樹林の中を20分ほど歩くと東破風山だ。ここから立ち枯れの林が続くほとんど起伏のない道を歩いて雁坂嶺、さらに下ると視界が開け、針ノ木峠、三伏峠と並び、日本三大峠に数えられる雁坂峠に到着する。明るくて眺めの良い峠である。

雁坂峠からの富士山

 雁坂峠からの下りはさすが昔からの秩父往還の一部だけあって、急斜面ではあるがジグザグの道で木の根や岩もなくとても歩きやすい。しかし峠沢に近づくと迷いやすい場所や渡渉点がわからない場所などが多くなる。この時、YAMAPに書かれているコメントが役に立った。道がなくなったのでYAMAPを見ると「渡渉点がわかりにくい」とあったので、ここで渡渉するのかとわかったり、こんなところ通れるのかと思った場所には「見た目がえぐい」というコメントがあったので、実際に行ってみると見た目だけで大したことなかったりで、なかなかYAMAPは役に立つと実感しました。駐車場には午後2時前に到着。2日間タダで駐車場を使わせてもらった道の駅みとみでラーメンを食べ、帰途につきました。