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2021/07/22-23 白山(個人山行)

■山行日 2021年7月22日~23日(木金)前夜発1泊 
■天候 快晴 ■メンバー 2名 
■コースタイム 
初日 :別当出合6:15-7:30別当坂分岐―9:00殿ヶ池避難小屋―10:30黒ボコ岩―12:00白山室堂 
2日目:白山室堂3::50-4:20御前嶺5:20-6:00お池巡り分岐―6:40大汝峰6:50-8:00白山室堂8:30―9:00エコーライン分岐―10:00砂防新道分岐―10:30甚之助避難小屋-11:30中飯場―12:30別当出合 
歩程:初日 5時間半 2日目 約8時間 

■山行報告(リーダー I) 
 当初は飛騨側の平瀬道から白山室堂へ登る予定であったが、白水湖へ続く道が落石で通行不能である為、石川県側の市ノ瀬ビジターセンター経由別当出合から登るルートに変更した。前日19:30に自宅を出発した。途中仮眠を取ったりしながら時間調整をし、市ノ瀬ビジターセンターには朝5時に到着した。駐車場は既に満杯だが、何とか車を停める事ができた。

 市ノ瀬ビジターセンターから別当出合までは、20分おきにシャトルバスが走っている。15分ほどで別当出合に到着した。別当出合登山センターに登山計画書を提出し登山開始である。ここからは2本の登山道が白山室堂へと続いており、砂防新道と観光新道がある。砂防新道の方がメインルートの様であるが、我々は観光新道から登り、下山路にエコーライン経由砂防新道を使う予定である。

 天気は晴天で日差しがとても強い。しかし、ここは既に標高1200m以上あるため下界と比べると涼しい。登山口には多くの人がいたが、ほとんどの人達は砂防新道へ進み観光新道へ向かったのは、我々を含め数パーティのみだ。このルートは別当坂分岐まで急登が続く。ここまで登ると眺望が開けて気分が良い。登山道には、ヒメサユリや日光キスゲ、鬼百合など百合系の花が多く咲いている。殿ヶ池避難小屋前のベンチで小休憩を取った。

 黒ボコ岩は、観光新道と砂防新道が合わさるポイントで多くの人が休んでいる。ここから急に登山者が多くなった。黒ボコ岩から直ぐの所が平らな阿弥陀ヶ原で、自然保護の為木道の上を歩くようになっている。色々な花が咲き乱れており、まるで天国のようだ。ここからは白山御前嶺の絶景が見える。大きな雪渓がまだ残っており絶好の写真ポイントである。阿弥陀ヶ原を突っ切り20分ほど岩がゴロゴロしている急坂を登ると白山室堂センターに到着した。

2日目
 朝3時に起床。本日は昨日より更に天気が良さそうだ。簡単な朝食を済ませ、3時50分に白山の最高峰である御前嶺に向けて出発をした。歩程は40分。ご来光の為か、登山道は数珠繋ぎで渋滞している。九十九折の急登を登りきると、既に多くの人たちがカメラを持ってスタンバイしている。我々は4時20分に山頂に到着したが、本日のご来光は4時50分。赤く染まりだした空を見ていると、後ろの岩の上で神主さんが説教を含む挨拶を始めた。ご来光が見える時は毎日行っているとの事。白山の自然保護の話や他の山との違い等を30分以上も話している。ご苦労な事だ。

 ご来光が終わると、80%の人達はそのまま小屋へと下山していく。ここから始まるお池巡りプラス大汝峰への散歩コースが一番良い所なので勿体ないと思ってしまう。お陰でここからは登山道はすいている。途中雪渓の上を何ヶ所かトラバースする道はとても涼しい。花が咲き乱れている絶景の登山道は本当に素晴らしい。感動ものだ。大汝峰からは雄大な北アルプス、乗鞍、御嶽がよく見える。山頂は広いが、我々以外は1パーティのみだ。お互い写真を撮りあいその後下山を開始した。

 室堂には8時前に到着した。8時半までに出発すれば、小屋に荷物を置いて行ってもよい為空荷でお池巡りに出かけられるのでとても助かる。下山ルートは阿弥陀ヶ原からエコーラインを歩き、南竜ヶ場野営場の方に向かう。野営場のすぐ近くで道は砂防新道へと曲がり甚之助避難小屋へと続く。砂防新道は、登ってくる人が多過ぎて何度もやり過ごす為に立ち止まらなくてはならなかった。少し興ざめである。

 最後の休憩ポイントの中飯場にはトイレと水道があり、ここで汗だくの顔を洗った。明らかに山頂とは気温が大きく違う。砂防新道の最後は素敵な吊り橋で、渡りきると昨日出発した別当出合が見えてきた。