■山行日 2021年4月11日(日)前夜発
■天候 快晴 ■メンバー 2名
■コースタイム 登山口6:00―9:45山頂10:10―登山口 12:10
■山行報告(リーダー O)
守門岳、浅草岳、粟が岳は私の故郷の山であり、私の山登りの原点でもある。若い頃はさほど深い思い入れはなかったのだが、近ごろは少し姿を見ないと恋しくなる。春夏秋冬、良い山であるが、残雪の頃が一番好もしい。体力的に雪のある時季に登れるのはあと数年であろう。
早朝出発のつもりでいたが、久しぶりに山に付き合ってくれる息子が夜行の方が気分が出るからと、22時出発。大和のPAで仮眠。朝、お手洗いでS会のY氏と遭遇。なんと隣に停まっていた車だった。彼はここで友人と待ち合わせ。浅草山荘から私たちの歩く一本南側の尾根を北岳(鬼ヶ面方面の一つのピーク)に登り滑ったようだ。
雪不足の去年に比べ、下部はかなり雪が多いが例年くらいか? 朝、雪は締まっているので、しばらくはツボ足。急になってからスノーシューをはく。アイゼンで登った方が早かったかもしれない! 昨日はだいぶ人が入ったらしく、踏み跡はたくさん。尾根筋は雪庇が割れて、落ちそうな所が何ヶ所かあり、ゆるんだ下りの時は通れなさそう。
最高の天気で展望は360度。高度に応じて変わっていく景色を楽しむ。カヘヨボッチはピークの雪は崩落していて、むじな沢側をトラバース。スノーシューのトラバースはちょっとスリリング。そこを過ぎればあとは広い尾根をゆったりと登る。広すぎてなかなか進まない感じがしんどい。
山頂はいつも雪がつかない。田子倉湖を眼下に昼食、とはいってもまだ10時前。意外と人が少ない。ひとり登ってきたスキーヤーがみんな駒ケ岳方面に行っちゃったのかなぁと言っていた。
スノーシューを外してゆったり下る。あまりもぐらない。Y氏達はあの辺を歩いているはずと隣の尾根に目をこらすが見つからなかった。先ほどのカヘヨボッチのトラバースは、念のためチェーンアイゼンを片方ずつ、利き足につけ歩くが、緊張は数10歩のみ。後は足滑り尻滑りでかけ下る。爺さんは時々足がつりそうになるので、待ったをかけ水分補給! 何ヶ所かの崩落しそうな雪庇は左のヤブに逃げた。
汗びっしょりで風呂に入りたかったが、息子が今日中に横浜まで帰らなければならないので、どこにも寄らずに帰った。早い時間にもかかわらず、沼田から車が混んで渋滞すれすれだった。帰宅後息子に感想を聞くと、ニヤリと一言。「意地の張り合いだったね。」衰えを見せたくない父と、ジジイに負けたくない息子。男同士の山行でした。