■山行日 2020年10月18日(日)前夜発
■天候 晴れ後くもり ■メンバー 3名
■山行報告(リーダー O)
I君の金峰山に別コースからにぎやかしに行くつもりだった3人が、あきらめきれず新潟まで北上すればと出かけた。
仮眠場所の栃尾の道の駅では久しぶりの満天の星。車は数台、夜中にはミミズクが鳴き、朝、アオバトの声で目が覚めた。車を移動して五百川の登山口へ。ここは今トレランの国際公認のコースになったのだとか。新しいコース順の看板ができていた。この近辺、熊出没騒ぎがあったばかり。熊鈴をつけ先行者を確認してから歩き出す。道はかなり広めによく整備されている。
美しいブナ林を過ぎ、尾根に出ると背後に越後平野が広がり、弥彦山、その向こうの海の上に佐渡の山脈も姿を現す。早くも下ってくる人がいて、今日はトレランのレースがあると教えてくれた。ゴール用の旗を持ったスタッフも追い付いてきて、今回はコロナもあり、菅平のレースともかぶったりしたので参加人数はとても少なく20人とか。ともかく急に周りがにぎやかになり、熊の心配はなくなった。
登るにしたがい紅葉も良くなる。白い岩の上を歩く牛の背あたりから山頂にかけては盛りである。夏に登る山ではないが、春から初夏、特にヒメサユリの咲くころと秋のこの時季はおススメです! 山頂に立ち、今度は西側の景色を堪能する。御神楽岳と磐梯山、その鋭鋒の間に挟まれた会津盆地は雲海の下に沈んでいる。なかなか行くことのできない青里岳や矢筈岳はここから見ても遠い。飯豊連峰はうっすらと靄の中。遠く、海側に見えるのは鳥海山だろうか?
また山頂では小さなドローンを上げて撮影をしている人もいた。大きな蜂の羽音のような音をたててぐるりとまわっている。いろいろな楽しみ方があるものだ。そうこうしているうちにトレラン、トップの人がゴール。時間は50分くらい。続々ゴールインしてくる中、割と上位に68歳の人がいた。スゴイ!
全員登ってくる人を待っていては遅くなるので頃合いを見計らって下山を始める。途中応援したり景色を眺めたり、飽きずに下れる。最終ランナーの青年は苦しそう。足の細さから見て、きっと騙されて参加したんだろうななどと勝手に想像して見送る。そうこうしているうちに先にゴールした人達が下ってきた。
昔、沢をやっていた頃なら、あの下りについていけたんだろうなとO(H)さんと話す。O(H)さんについていくのは大変だったんだよ! そんな昔の事を話していても降りつかないので、今なりに頑張って下る。要所にトレランのスタッフがいて声をかけてくれる。今回のレースはスタッフの方が多かったのではないだろうか。来年きちんと開催されるといいね。ともかく我々もゴール。ちょっとにぎやかすぎたけど、熊の心配のいらない山行となった。
注意:
2018年11月発行のヤマケイ『潟県の山』には往復4時間半と出ている。これはトレランのコースタイムにかなり引っ張られた設定と思われる。昔、登山口にあった登り4時間半の看板はなくなっていた。一般の登山者はこれで計画するとひどい目にあうだろう。普通の人のパーティなら登り4時間、下り2時間半ほどはみておいてほしい。累積標高差は1,230mもある!