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2020/09/20 鳥海山(個人山行)

■山行日 2020年9月20日(日)前日午後発日帰り 
■天候 曇り ■メンバー 2名 
■コースタイム 
鳥海山登山口(湯の台口)6:10-9:20伏拝岳―10:00七高山-10:50新山-12:20伏拝岳
―13:45河原小屋(七合目)-14:50滝の小屋-15:00湯の台口
歩程:約9時間
(翌日から山形市内、蔵王を観光)

■山行報告(リーダー I) 
 9月の4連休、東北地方の天気予報はあまりよくない。悩んだが少し回復気味なので鳥海山に出かけることにした。9月19日は、午前中仕事があり午後の2時頃家を出発した。この日は移動のみ。翌20日に鳥海山に登り、21日は山形で山寺などの観光、最終日の22日は蔵王登山後帰宅する事にした。

 20日朝6時過ぎに湯の台口に到着すると、駐車場はあと3台ほどのスペースのみ。何とか車を停めることができた。前日雨が降った模様で、滝の小屋までの道は滑りやすい。小屋には15分ほどで到着した。ここから7合目の河原小屋までは1時間半程。ここら辺りの景色は高山植物が多くたおやかなで雄大な山容を望むことができる。

 ここから急坂のあざみ坂を伏拝岳へと進む。雪渓もまだ残っている。伏拝岳の手前から濃い霧に包まれた。伏拝岳から行者岳、七高山と続く稜線はアップダウンが少なくとても気持ちの良い尾根だ。しかし、今回は風が強くとても寒い。新山への分岐も判らないほどガスで真っ白だ。七高山には10:00に到着した。ここから新山へのコースタイムは20分ほどだが、新山の山頂まで50分もかかってしまった。新山へは七高山の稜線から一度谷底まで降り、岩山の急登を登り返す。岩がゴツゴツしており危ない場所も多くある。しかし、多くの登山客がいて数珠繋ぎだ。狭い山頂は順番待ちで、20人程の中国人の団体が占拠している。ここは槍の山頂直下か?と思うほどだ。何とか山頂で写真を撮り、そそくさと下山を開始する。

 稜線に戻り行者岳まで来ると霧が晴れてきた。相変わらず風が強く寒いが、素晴らしい眺望だ。伏拝岳からあざみ坂に入ると風がなくなった。途中の河原小屋にはトイレがあり、眺望も良いので大休止を取った。鳥海山の山頂からは霧の為日本海を見る事は出来なかったが、途中からは庄内平野の向こうに白波が見えるほどはっきりと海を見る事ができた。湯の台口には15:00に到着。駐車場には車が殆ど残っており、むしろ増えている。車道まで車があふれていて多くの人たちがまだ下山をしていないのが判る。

 21日は山形市観光。午前中は山寺を散策し、その後有名な蕎麦屋で昼食をとる。午後は、旧県庁の文翔館を見学したのち、キャンプ場へと向かった。

 22日、この日は帰宅の移動の日だが、このまま帰るのもつまらないので蔵王に登る事にした。キャンプ場から宮城県側の蔵王登山口大黒天には車で1時間30分かかる。7:50から歩き始め、途中の刈田岳には30分ほどで到着した。天気は曇りだが、眺望は良い。刈田岳に登ると蔵王のおかまが見え始める。

 ここから蔵王の最高峰熊野岳までは素晴らしい稜線が続く。途中のリフトの辺りは観光客も多くいる。熊野岳の山頂まで来ると、人は少なくなり登山客のみになる。熊野岳山頂には9:05に到着した。小休憩後、避難小屋まで歩きおかまを望むことができる馬の背まで周回をした。大黒天には10:10に到着した。帰りの東北自動車道の渋滞を心配したが、渋滞は全くなく自宅には15:00過ぎに帰ることができた。