■山行日 2020年9月15日~17日(火~木)前夜発2泊3日
■天候 概ね晴 ■メンバー 1名
■コースタイム
9/14(月) 新宿バスタ発信州さわやか号 上高地バスターミナル行き 22:25
9/15(火) 上高地バスターミナル5:30-横尾8:30-涸沢12:00-休憩(1H)-横尾14:30
9/16(水) 横尾10:00-明神池12:00-小梨キャンプ場13:00
9/17(木) 小梨キャンプ場10:00-上高地バスターミナル10:40(バス)=新島々駅=松本駅
■山行報告(リーダー T)
(9/14)
夜行バス(新宿バスタ発、アルピコ交通の信州さわやか号)で上高地に向かう。上高地に行くのは3年ぶりかな。4列シートを予約しており、隣客のいる想定だったが、乗客は少なく2列シートを占有できた。幸先がいい。
(9/15)
5:30に上高地バスターミナルに着く。思った以上に寒い。Tシャツを羽織っただけでは全然だめだ。震えながら急いでダウンとウィンドウブレーカーを着込む。山の寒さは都会の寒さと違って寒さが体の芯にくる。恐怖を覚える。準備も早々にザックを担いで横尾に向かう。
バスターミナルー明神―徳沢―横尾を各々約1時間で歩く。久しぶりに歩くコース。なだらかな道で歩きやすい。山路というよりはもはや遊歩道だ。60ℓザックにはテントや寝袋が入っていて、これも久しぶりの重さだった。背中に掛かる重さにまだ慣れない。8:30に横尾に着。横尾には以前徳沢から蝶ヶ岳サーキットコースで立ち寄ったことを思い出す。天気は快晴、半そででもよい気候だ。テントを張ってアタックザックを背負って初の涸沢登山に向かう。涸沢は写真で見たことがある。色とりどりのテントが張ってあり、多くの花がカールに咲いているのだろう(此処でこういうことを書いていることから分かる通り、実際の涸沢はイメージとは違った)
本谷橋までの1時間の歩程はなだらかな道が続く。本谷橋に着くと涸沢ヒュッテと涸沢小屋の人たちが渡河時渋滞解消のための追加の橋を架けていた。従来の一つのつり橋では繁忙期の秋に渋滞が起きるとのことだ。橋を渡ると急坂が始まる。屏風岩を回り込むように登る。この急坂には七曲りがあるらしい。気づいたら既に4曲がりまで来ていた。それを超えるとSガレに達する。ここまでの道中、趣味で清掃登山をしている松本在住の人と知り合う。今回の登山で通算200回の涸沢登山になるらしい。一つの山にそこまでのめりこむとはすごい。
Sガレを超えると徐々に穂高連峰が見えてくる。Sガレ以前から北穂が見えていて、Sガレを超えると前穂、その次に奥穂が見えてくる。風景が変わっていくのが面白い。Sガレを超えて1時間ほどで涸沢小屋に到着。ヒュッテに行ってもよかったが特にいきたい理由もなかったのと小屋のほうが安心感があったので小屋に向かった。小屋は2-3人の登山者がいるだけで閑散としている。小屋でカレーを食べる。ビールは下山のことを考えて我慢。小屋のテラス席からはテント場が見える。コロナがなければ多くのテントがあっただろうが、このときは10張り程度。閑散としている。昼食後のんびりしていたら荷運びのヘリがやってきた。さっと来て、さっと荷をつかみ、さっと去る。1kg200円くらいでやっているらしく500kgほどが一回の運送量らしい。その場合、10万円かと思いながら眺める。
下山後のビールが欲しくなり、早々に横尾に下山。横尾で冷たいビールを飲んで昼寝した。毎回のことだが、塩成分がたりずに体力がでなかった。塩飴だいじだなと思いながら、就寝。
(9/16)
朝起きると7時だった。5時に起きて6時に常念岳に向かうつもりだったが、あきらめた。元々無理と思ってたんだ。天気もどんよりしていたので雨が降る前に上高地に移動しよう。二度寝して9時に起きる。起床後コーヒーを飲みながらパンを軽くあぶって食べる。10時に上高地に下山開始。睡眠と食事を十分にとったので足取り軽い。1時間ほど歩くと昨日涸沢に泊まっていた清掃登山家が前方を歩いていた。軽く会話して追い抜く。明神では初めて明神池に立ち寄る。子連れのサルや魚を見た。神秘的な池だった。
お腹すいたので小梨キャンプ場に急ぐ。
小梨キャンプ場はクマ襲来後、一部のエリアを開放して営業している。食料は夜間食糧庫に預けるルールになっていた。クマにコロナにとさんざんな目のキャンプ場だ。温泉に入ろうと思って行きつけの温泉ホテル(ホテル名は知らない)に行ったら外来入浴は不可になっていた。残念。山賊焼き弁当を食べようと思ったら売り切れていた。残念。お弁当は3,4回上高地に来ているが1回も食べられていない。
河童橋近くでビールを飲みながら観光客観察して時間をつぶす。高校生くらいの女の子8人ほどがワイワイ騒いでいた。お互いに写真を取り合い、かわいいかわいいと褒めあっている。8人もいたら実際には互いにそんなに仲良くない友達もいるだろうなとか思う。だけど、集団の関係を維持するために仕方なく褒めている人もいるだろうなと思う。そんな人間関係を想像しながら飲むビールは普通に酔えるビールだった。
夜。クマが来るかもしれない。時々目が覚めて、周囲の音に集中する。フクロウが鳴き始める。何かが来るか?と思ってウトウト寝る。
(9/17)
朝を迎える。生きている。どうやらクマの襲撃はなかった。一安心。天気は曇り。岳沢は雲がかかっている。午後には雨が降るらしいので午前中に下山することにした。腰に筋肉痛がある。涸沢から望む奥穂・前穂は近く見える。今度上高地に行くときはそこまで目指そうと思う。すこしずつ上に行く。
下山後、松本駅周辺を観光。松本城を入場料の掛からない外から眺めて、レトロ喫茶かめのやでアイスコーヒーを飲んで帰ってきた。松本から新宿は遠いと改めて思った。