Hiker Club Koguma Group | こぐまグループは東京の山岳会です。

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2020/10/04奥秩父 雁峠集中

■山行日(集中日)2020年10月4日(日) 朝発日帰り/前夜発日帰り/1泊2日 
■天候 曇り ■参加者 17名 
 コロナの影響で当会では少人数での山行行動を基本としているが、パーティーに分かれて各コースから奥秩父・雁峠に集中した。集中予定は10月4日(日)雁峠12時。集中後も各コースに分散して下山した。コロナ禍の中、久々に山行に参加したメンバーも多く、17人が集結した広大な雁峠に晴れやかな雰囲気が溢れて壮観であった。

コース一覧

Aコース報告 塩山駅=新地平―雁峠―作場平
■山行日 2020年10月4日(日) 朝発日帰り
■天候 曇り ■メンバー 4名
■コースタイム 新地平バス停10:00-雁峠13:00―作場平16:00

山行報告(リーダー T(S) )
 8時15分に塩山駅に集合。少し雨が降っている。道の駅みとみ行きのバスに10人くらいの登山客が乗り込む。1時間ほどバスに揺られる。自分たち以外は乾徳山登山口で皆降りた。新地平バス停にて降車。雨は降っておらず曇り空。登山道となっている林道を歩く。アスファルトの道のため歩くのは楽だが、いまいち登山感はない。途中、側溝からイタチが飛び出す。イタチ!。道はなだらかで川に沿っている。道前半では橋を渡っていたが、後半になると直接川を渡渉になった。

 Aさんが先に進み、その後を渡ろうとした瞬間岩にすべり転倒! 尻が川に沈む。こんなことなら岩の上を歩かずに浅瀬を一気にジャバジャバはいってもよかった! その後も一回川で滑った。Oさんにもらった新品の靴にまだ慣れていないのかなと思ったりしながら先を進んだ。登山道に水が流れている。分水嶺となっている山だから水が豊富なんだなと思った矢先、Aさんが悲鳴を上げる。なんだ!?。 よくみると登山道には白いゲジゲジが大量にいるではないか。数10匹が一か所にまとまっている。気味が悪い。しかし、鹿の頭骨も転がっている。

 だらだら3時間歩いてようやく雁峠近くに到達。あと少しでゴールだが、少し疲れたので休憩。その後、急坂になる。ずっとなだらかな道だったため、テンションが上がり他のメンバーを置いてスタコラ登ってしまった。100m先あたりに雁峠らしき原っぱが見えてきた。お、だれかいる。Oさんが手を振っている。手を振り返す。他の人たちも見えてきた。皆手を振っている。なんか感動するシーンだ。

 峠では、他のメンバーが既に全員集まっていた。暖かいコーヒーを飲みながら、(山で皆で集まるのはいいもんだ)と思った。その後は集合写真をとり、解散。当初の予定では同じ道を下る予定だったが、作場平に止めた車で送っていただけるとのことでその道で下山。皆でワイワイしながら下るのは早かった。Sさんの車で青梅駅に送ってもらい、帰宅。いい山でした。

【Bコース報告】 作場平駐車場(仮眠)―笠取小屋-笠取山―雁峠―作場平
■山行日 2020年10月4日(日) 前夜発日帰り
■天候 曇り ■メンバー 2名
■コースタイム
 作場平6:50-8:30笠取小屋-9:10笠取山(西峰)9:35-10:00水干
 (ここから多摩川の源流を見に行く)-10:45雁峠(ここでT(H)さんと会う)10:55
 -11:25燕山-11:50雁峠13:10-14:30作場平(解散)

■山行報告(リーダー S)
 T(A)さんも車で行くことになったので、朝、登山口で会うことにした(T(H)さんは、朝に家を出るため後から追っかけるって)。私は林道入口の落合付近で、車で寝た。翌朝6:30に登山口の駐車場に着いたら、もう車が多く停まっていた(前日から来ている人が多い)。ここから2人で登って行ったが、道は荒れている所もなく、歩きやすかった。少し小雨が降ってきて心配したが、すぐに止んで助かった。

 笠取小屋は、35年前に泊まったことがあるが、その時よりも大きくなって立派になっていた。軽トラが停まっていたので、小屋の人は車で上がってくるみたい。また、小屋前にはなぜか鹿が多くいた(人を恐がっていない)。ここから一登りで「3つの川の分水嶺」で、さらに急坂を登って、笠取山の西峰へ。着いたときは展望がよく、奥秩父の山々、富士山が見えたが、休んでいる間に下から雲がどんどん登ってきて、その後真っ白になってしまった!

 三角点のある東峰から下って「水干」へ。ここから100mくらい下って、多摩川の源流を見に行ったが、何の標識もない、さびしい所だった。そこから分岐まで戻って雁峠へ。早く着きすぎたため、T(H)さんしかいなかった(T(H)さんは朝早く家を出て、作場平から直接ここへ登ってきたって)。集合まで1時間もあったので、空身で燕山をピストンした。(この山頂直下で下ってきたOさんたち6人と会う) そして、雁峠に戻って、その後Dコース、Aコースが来て、記念写真を撮って、下山。

 帰りは「ヤブ沢峠コース」を下って14:30に作場平に着き、私の車にAコースの3人を乗せて青梅駅まで送っていった。その後も道路はそれほど混んでなく、18:20に自宅に戻った! 私は7か月ぶりの「こぐまの山行」で、参加者が多くてにぎやかな、たいへん楽しい山行となりました!

【Bコース(単独)報告】 作場平駐車場―笠取小屋―雁峠―作場平
■山行日 2020年 10月4日(日) 朝発日帰り
■メンバー 1名

■山行報告(リーダー T (H) ) 
今回の山行は佐久より日帰りでの強行軍だ。早朝4:30に家を出て途中高速を使い、すいている道路を一気に一ノ瀬高原まで進む。大菩薩ラインの一ノ瀬入り口が1か所NG、昨年の台風19号の影響で通行止めになっていたので、落合橋からのルートで作場平に進む。登山口ではすでに20台は駐車している。

 登り始めは緩やかな沢沿いのルートを進み、多摩川源流のきれいな沢水が流れている。途中一休坂で休み、尾根ルートの道を進む。尾根にて出てびっくり。なんと林道が来ている! 笠取小屋に10分位で着くが、ここでもまたびっくり。なんと軽トラックが来ているではないか! ここで休んでいると1組の家族登山者が来て、同時にシカの群れも8頭来た。家族が記念写真を撮っていたので私も1枚カシャ!(下の写真です。)

 ここより雁峠へ向かう。途中「小さな分水嶺」へ行く。ここから笠取山は始終雲の中で見えない! この分水嶺は多摩川、荒川、千曲川の分水地点でしっかり道標があった。雁峠に着くと誰もいない、まだ10:30だ。しばらくするとSさん、T(A)さんが来た。

 まだ時間があるのでSさんたちは燕山へ向かう。しばらくすると、EコースのI(A)さんの声がにぎやかに聞こえてきた。やっとIさんたちが来たのか! ところがいつまでたっても姿が見えない! おかしいな!と思っていた時やっと姿が現れた。10分位は経過したかなー しっかりビデオで撮影しました。そのあとDコースも来た。

 それからしばらくして最後のバスでやってきたAコースが姿を現した。みんなでお迎えしてこれで全員そろった。17人のこぐまが勢ぞろい! 圧巻でした。全員の集合写真を撮りにぎやかな集中山行は終わりました。企画した、Oさん、Iさん ありがとうございました。

【Cコース(先発)報告】 道の駅みとみー雁坂小屋(幕営)―雁峠―道の駅みとみ
山行日2020年10月3-4日(土日)1泊2日 
■天候 曇り ■メンバー 2名
■コースタイム 道の駅みとみ8:00-雁坂峠12:30

■山行報告(報告 I(M))
 OさんのCコースに参加と手をあげたが、青梅線沿線の我が家の地の利を生かして雁坂峠に集合ということで、先に歩かせてもらうことにした。 何しろ思い返せば、30余年ぶりのテント泊山行。大型ザックも持っていないので、店員さんの勧めで60L+10Lの超大型を購入したが、のちに皆さんの小ぶりのザックとパッキング技術に、1泊にしては大きすぎたんだーと赤面。まあ、大は小を兼ねるということで、これからどんどん使おうと思った。

 8:00道の駅みとみを出発。途中の中央道や乾徳山入口は混んでいたが、朝が早いこともあってか人はおらず、静かな登り出しだった。雁坂トンネルの料金所を下に見ながら、荷物も重いのでゆっくり歩く。沓切沢橋手前の開けた平地で1本。何故かゴルフボールが落ちていて、誰かが打ちっぱなしの練習でもしたのかと思うくらい広々している。林道はここで終わって、この先は沢を何度か渡り返しながら登るが、途中片足が水没。なんとか浸水は免れた。

 雁坂峠へは急斜面をジグザグに、延々とひたすらに我慢の登りだった。途中鹿のものと思われるやけに生々しい立派な白骨が、登山道にきれいに積み重なっていた。生きた鹿には会わなかったが、単独行のおじさん方が10人以上下山してきた。皆さんどこかに小屋泊まりされたよう。

 ちょうど12:30雁坂峠着。ガスで視界はなかったが、水墨画のような景色も味があってなかなかだ。10分程下って雁坂小屋のテン場に到着。このために購入したテントを初設営し、夫は早速ビールを調達。のんびり皆の到着を待っていると、Oさんとじみーちゃん、そして道迷いで2時間半ロスしてしまったI夫妻も無事到着。山の上で会えると本当に嬉しい。荷物が重いのに、皆さんしっかり酒のつまみも持参してさすがでした。夫は飲みすぎて翌朝登るはずだった雁坂嶺はパスする羽目に…。久々のテント泊はとても充実して楽しかったです。
雁峠でも感動的な集中、ありがとうございました。

皆の待つ雁峠へ

【Cコース(後発)報告】 道の駅みとみー雁坂小屋(幕営)―雁峠―道の駅みとみ
■山行日2020年10月3-4日(土日)1泊2日 
■天候  曇り■メンバー 2名
■コースタイム 道の駅みとみ11:10-雁坂小屋15:00

■山行報告(リーダー O(K))
 雁坂トンネル出口でO(H)さんを降ろし、先に歩いてもらう。道の駅みとみからしばらくは舗装された林道を行く途中、キャンプでもしたくなるような広場もあった。沓切橋でようやく山道となる。ナメラ沢の下降点は赤布がつけられていて分かりやすい。周辺の行きたい沢のなかでここだけなぜか残ってしまった。1ヶ所小沢のトラバース。ロープはつけられているが久しぶりの重荷では少し怖い。峠沢の荒れた河原は歩きにくいがしっかりテープがつけられていて心配ない。

 名物のジグザグの急登、ようやくO(H)さんに追いついた。直後EコースのI君からメールが入り、道迷いして少し遅れるとか。あのコースで迷い込むのは釣橋小屋へ向かう道しかないはず。果たしてどこまで行ってから気が付いたのだろう? そんな話をしながらO(H)さんと最後の急登を登る。昔、このコースが花形だった頃、会社の仲間と登っておおいにバテた! もう50余年も前の話だ。今はメインからはずれ、通行者が少なくなったせいだろうか、荒れた道の感じはなくなってしっとりとした笹の道を登った。ちょうどガスもかかり良い気分。峠で少し休みトントンと下って先発組のI夫妻の待つ雁坂小屋に着いた。

雁坂峠からの富士山

【Dコース報告】 作場平駐車場-中島川橋―笠取山―雁峠―作場平
■山行日 2020年10月4日(日)朝発日帰り 
■天候 曇り ■メンバー 4名
■コースタイム
 作場平8:37―9:07中島川橋-10:19黒えんじゅ分岐点-11:00水干尾根分岐点-
 11:06水干―11:17水干尾根分岐点―11:31笠取山11:44―12:15雁峠分岐-
 12:23雁峠13:13-13:22雁峠分岐-13:30笠取小屋-14:21一休坂分岐-14:50作場平

■山行報告
(リーダー T(H))
 登山口には熊出没注意の看板があったが、誰も熊鈴を持っていない。まあしゃべりながら行けば大丈夫と思ったが、今回は皆さん比較的物静かで、緩やかな登りの秋の山をゆったりした気持ちで歩くことができました。久しぶりのこぐまの人たちと山を歩き、広々とした雁峠ではでたくさんの皆さんに会えて、地味な山で歩程も短かったが、これはこれで楽しい山行であった。

(報告 O(E))
 久しぶりの会山行。泊りで歩く自信はないので日帰りに参加。最大の問題は起床。いつも起こしてくれるダンナは前日入山。目覚ましを何種もセットして、無事始発電車に乗ることができた。青梅駅でMさんと合流し、Tさんの車で作場平へ。天気はどんよりとしていたが何とかもちそう。木々はほんの少し色づき始めた感じ。中島川橋経由で笠取山へ向かう。

 このコースはほとんど傾斜がないようなゆるやかさで膝にやさしく助かる。トップのMさんはスラリとした長い脚でスイスイと歩く。その一歩の大きいこと、悲鳴を上げる心肺。苦しさを隠して必死でついて行った。笠取山周辺だけ岩っぽく急になる。直下の水干(みずひ)、多摩川源流を見学してから山頂へ。

 一瞬雲の間から富士山が見えた。集合地点の雁峠が見え、みんなで手を振る。急降下して草原の雁峠へ。広々した本当に良い所。久しぶりの方に山で会う、集中山行っていいですね。Tさん、Mさん、お世話になりました。ありがとうございました。(下山はDコースと別れてCコースに合流)

下山についてひとこと。
 亀田林業林道、峠近くはとても美しい森だが、少し下ると去年の台風の爪痕が凄まじい。関東どこの山も荒れ様は尋常ではない。水の力は恐ろしい。沢沿いの道を取る際は注意と想像力が必要だと思った。これ以上台風被害がありませんように。

【Eコース報告】 黒岩尾根―雁坂小屋(幕営)-雁峠―道の駅みとみ
■山行日 2020年10月3・4日(土日)1泊2日
■天候 両日共曇り ■メンバー 2人
■コースタイム
初日:出会いの丘駐車場8:30-9:30 釣橋小屋分岐―釣橋小屋手前―11:45釣橋小屋分岐
   ―15:45雁坂小屋 (テント泊) 歩程:7:時間15分
二日目:雁坂小屋6:30-7:20雁坂嶺―8:00雁坂小屋8:20―9:50古礼山10:40
    ―11:15燕山―11:45雁峠13:10-15:40道の駅みとみ 歩程:約9時間

■山行報告
初日(報告 I(A))
 最近、コロナの影響で夫婦二人で行く山行が多くなった。そして、何故か道に迷ったり、分岐を見逃したりすることが多い。今回も二人だから心配になり、事前に入念に地図をチェック。途中に分岐は無いので登山口さえ間違えなければ…。でもちょっと心配。すると主人が『何回も行ってる所だから、目をつぶっても行けるから大丈夫、任せて』と言う。本当か?

 駐車場に無事に着き登山口も、バッチリで歩き始める。しかし、林道が大荒れ、ボロボロ。倒木、落石、台風19号の爪痕が凄い。『3年前は、いい道だったんだけどなぁ』と言いつつ、主人がついてくる。雁坂小屋まであと6.4キロの指道標を見てから、一本。上に上がれば道が良くなるかなと思いつつ進むが、ますます道が悪くなる。トラバースが狭い、崩れてる。どう乗り越していいのかわからない倒木、小さな沢、赤布だけを頼りに迷いつつ進む。本当に合ってる? でも、ロープは張ってあるし、赤布は付いてる。地図に分岐は無いし…。

 1時間歩いて、急なガレ場を下る道なき道を赤布通りに下り始めて、絶対におかしいと思い始める。これは、沢道じゃあないか? ヤマップを見ると登山道からかなり外れてる。まずい! 一本した所まで引き返すことにする。途中、はじめて人に会う。聞けば、沢のための釣橋小屋に行く道だと言う。やっぱり間違ってたんだ! 戻りには、1時間15分かかった。戻ってみれば、指道標が分岐になっていた。

 正規の道に入れば、道は格段に良くなって、ほっとする。ホッとすると安心して足が震えだす。隣で主人の足がつり始める。CコースのO(K)さんに2時間遅れるメールを入れて歩き出すが、直ぐに主人の足がつって5分休憩。コースタイムは後4時間15分。4時には着く予定だけど、大丈夫? 日没までに着ける? 歩き始めてもつりそうだからと2分休憩。心配してたら、自分の足のことなんか気にしてる場合じゃなくなる。もう一回薬を飲んでもらって、水を無理やり飲んでもらって、なんとかつるのを止めて欲しい。つり休憩を何度かとって、思いの外早く3時45分、天場に到着。仲間に迎えられるって嬉しい。疲れ果ててる私たちの代わりにテントを張ってもらい、愚痴も聞いてもらう。

 ジミーちゃんの古い地図に破線で迷った道が載っていた。ログと合わせてみたら釣橋小屋のすぐ近くまで行っていた! なんでもっと早くに間違えに気づかなかったかな!!

2日目(リーダー I(H))
 早朝4時に目覚める。気温はそれほど低くないようだ。6:30、雁峠に向かう前に空荷で雁坂嶺に向かった。メンバーはI(M)さんとI(A)と自分の3名。天気は曇りだが、山頂からは富士山や奥秩父縦走路の山々がよく見える。とても気分がよい。

 雁坂小屋には8時ちょうどに戻った。CコースのO(K)さんとO(H)さんは既に出発している。テントを撤収後、I夫妻(Cコース)と4名で先発隊の後を追う。途中の水晶山で先発隊と合流し、その後は6人のパーティーで古礼山へと向かった。古礼山の山頂は広いカヤトの原でお気に入りの場所。しかし、本日は富士山も南アルプスも霧の為見る事は出来なかった。ここで時間調整の為コーヒータイムを取り大休止。

 燕山を過ぎたところで、BコースのSさんとT(A)君に遭遇。時間があるので燕山まで登るとの事。しばらく進むと、開けた雁峠が下方に見えてきた。T(H)さんが手を振っているのが見える。雁峠はいつ来ても気持ちの良い峠だ。全員揃ったところで記念撮影をし、その後我々は道の駅みとみに向かって下山を開始した。