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2020/08/02 阿弥陀岳(個人山行)

■山行日 2020年8月2(日)朝発 
■天候 概ね晴れ ■メンバー 2名 
■コースタイム  赤岳山荘7:39-7:51美濃戸山荘-(南沢)-10:01行者小屋-12:05阿弥陀岳12:29-13:38行者小屋-14:18赤岳鉱泉-(北沢)-15:36美濃戸山荘-15:41赤岳山荘

■山行報告(リーダー T (E) ) 
 Iさんが前日予定でこのルートを出されていらしたが、都合が悪く、梅雨明けも考慮しながら一日後を検討していた。すると、Iさんらも天候を考慮し、同じ日となり、途中でお会いすることとなる。ただ、Iさんらは悪路の走行を避け、美濃戸口から歩かれる。ご苦労様。早朝に発ち、何とか悪路をこなし美濃戸まで入る。梅雨明け一番の休みにしては早くもない時間に車を止められるのは、自粛ムードのお陰であろう。

 久々、半年ぶりの2,000m越えである。南沢の道はその助走の感があるが、何度も橋を渡る変化に富んだ道である。途中ホテイランが咲く区域がありというので探すが残念ながら見つからない(花期は6月(笑))。硫黄岳が見えてくると八ヶ岳に誘われる気がしてくる。行者小屋までの道すがら、下山の方も少なからずいた。テントの方がほとんどかと思われ、荷物が大きい。テン場に着くと、広いテン場が昨夜はそこそこ埋まっていたのであろうと思わせるテントの残り方だ。文三郎尾根との分岐を過ぎると、いよいよ高度を上げていく。10~15分くらい過ぎただろうか、上の方にI夫妻の姿をとらえた。近づきマスクをしておしゃべりすること10分余り。

 中岳のコルに近づくころから、がれて足場が悪くなる。ざらざらした岩というより土壌はどうにも好きになれない。背にそびえる赤岳から、30年以上前に文三郎から下りた嫌な思い出はこれだったのだと気づいた。あの時は、県界尾根から降りる予定だったが、雪があるのでアイゼンがなければ降りてはだめ、と小屋の方に止められたのであった。ざらざらの緊張から解放されると思いきや、次なるは細かく急な階段が永遠とつづくような下山だった。

 頂上に着くと驚きの光景であった。三人の青年がなんと、マウンテンバイクで登ってきているではないか。御小屋尾根から来たそうだが、にしてもがれた急登である(きっとザラザラ)。もちろん担ぐそうだが、その重さ12~13㎏とのこと。「こんなに下山が嫌だと思うことはない。」と、言い残して彼らは下って行った。無事でありますように。

 下りは、I夫妻お勧めの赤岳鉱泉経由で北沢のルートを使う。赤岳鉱泉で美味しいものないかとながめるが、パスとなり山梨のソフトクリームが頭にちらつき、足早となる。車に乗る直前、パラパラと来始めた。美濃戸口辺りまで来ると本降りになる。

 いきなりナビが長野(蓼科)方面を案内する。社山以来山行後の一服が癖付きそうなのだ。蓼科は女子会山行の時にも、ゼミ合宿で何度か通っていた娘にもきいてみたのだが、当てがないのである。おまけに、ゲリラ豪雨…  立科町に入ると雨はやみ、佐久方面へと進み、あるではないか。第2蓼科牧場に『牛乳専科 モウモウ』。もちろん、ソフトを食べた。が、食べ終わるころには「寒いね。」 でも、牛乳の味がしっかりして、おいしかった。中央道は、事故があり案内されなかったようだが、関越道は、日曜日の夕刻では考えられないほど渋滞もなく、これって、コロナの恩恵?  一抹の寂しさを覚える。